Francis de Salesとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Francis de Salesの意味・解説 

フランシスコ・サレジオ

(Francis de Sales から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 04:37 UTC 版)

聖フランシスコ・サレジオ
ジュネーブ司教・教会博士
個人情報
出生 1567年8月21日
サヴォイア公国
(現・ フランス)・アヌシー近郊・トラン=グリエール(Thorens-Glières)
サール城(château de Sales
死去 1622年12月28日
フランス王国
リヨン
紋章
聖人
記念日 1月24日
崇敬教派 カトリック教会
聖公会
列福 1661年
列聖 1665年
テンプレートを表示

フランシスコ・サレジオ(イタリア語 Francesco di Sales (Salesio), フランス語 François de Sales, 1567年8月21日 - 1622年12月28日)は、カトリック教会聖公会聖人ジュネーヴ(現スイス)の司教。 17世紀の宗教改革の困難な時代にあって、カトリック教会の司牧者として大きな働きをした。

著作をよくしたことから作家ジャーナリスト守護聖人でもある。著作としては「信心生活入門」などが有名。 貧者の友としても知られている。フランシスコ・サレジオの記念日は1月24日

生涯

サレジオはイタリア語で「サール(地名) Sales の」という意味。現代イタリア語ではフランチェスコ・ディ・サレスとするのが一般的で、フランス語読みではフランソワ・ド・サールとなる。当時の南フランスからスイス、北イタリアはサヴォイア家の領土であった。彼はサヴォイア地方の貴族の家に生まれ、自由学芸を修めたあとでアヌシーや名門パリ大学で法学を学んでいたが、周囲の期待を裏切り、世俗の栄達を捨ててカトリック司祭になる道を選んだ。

宗教改革期、ジュネーヴカルヴァン派の拠点となっていたため、カトリックのジュネーヴ司教はアヌシー[1]滞在を余儀なくされていた。この時代にジュネーヴ司教となったフランシスコは、困難な状況にあっても熱心な説教やわかりやすく書かれた著作によって活躍し、優れた精神的指導者として名声を得た。1610年には霊的指導者をしていたシャンタルの聖フラシスカと共に女子修道会聖母訪問会」を設立した。

1622年12月28日、サヴォイア公の随員として訪れたリヨンで客死。長く活躍したアヌシーに葬られ、今でもその墓がアヌシーにある。1661年列福1665年列聖。1877年にはピウス9世によって「教会博士」とされた。

サレジオ会

19世紀、北イタリアトリノで活躍した司祭ヨハネ・ボスコは自らの修道会の名前をフランシスコ・サレジオにちなんでサレジオ会とした。これはフランシスコがサヴォイアゆかりの聖人であるだけでなく、彼の柔和な人柄、著作による宣教活動、貧しい人々への共感などにヨハネ・ボスコが大きな影響を受けていたからであった。

脚注

  1. ^ アヌシーはジュネーブから直線距離で30kmほど離れている。当時はサヴォイア公の領地であり、現在はフランスオート=サヴォワ県

関連項目


「Francis de Sales」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Francis de Sales」の関連用語

Francis de Salesのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Francis de Salesのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフランシスコ・サレジオ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS