FACOM 128
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 08:53 UTC 版)
FACOM 128は1956年に完成した富士通最初の商用コンピュータである(1958年に改良を行ったため、1956年に完成したものはFACOM 128A、改良版はFACOM 128Bとしている)。FACOM 128はインデックスレジスタ@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}や割込み[要出典]が採用されていた。また、自己検査回路で誤動作を検知して停止している場合に、自動的に再計算するようになっていた。FACOM 100の3増し符号に代えて二五進法を利用しているが、100と同様に符号の冗長性を利用してチェックを行っている。また、コンプリメントの回路を必ず付加して完全にチェックをとる、(リレーの)メイクの接点(リレーが働いた時に繋がる接点)のみで構成する、といった方式を取った。 インデックスレジスタのアイディアは、池田らと、前述の電気試験所で計算機にかかわっていた駒宮安男らとのディスカッションの中から出てきたもので、海外のそれ(en:Index register#Historyを参照)とは独立に生まれたものである。 富士通沼津工場「池田敏雄記念室」に1959年製造のFACOM 128B(1970年頃まで日本大学理工学部で使われていた個体。電子式コンピュータ発達後の最後の頃は、主に宇野利雄が自身の数値解析の研究にはこれで十分だと使用していたもので、この規模のリレー式計算機としては恐らく最後まで運用されていたものと考えられている)が保存されており、見学可能である。動態保存されている同様の計算機としては世界最古と言われている。2006年末に、富士通は同機を2019年まで延命させるプロジェクトを発足させていることが報じられた。 FACOM 128の1号機が納入された統計数理研究所の資料では、同所の本機を指して「継電器式万能計算機 TSK II」とある。
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