Doss
DOSS(2012年- )
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:51 UTC 版)
「全日本プロドリフト選手権」の記事における「DOSS(2012年- )」の解説
2012年からは単走においてDOSS (D1 Original Scoring System) と呼ばれる、車両に装着する機械式の採点システムが導入された。これはGPSと角速度センサーを用いて車両の動きを数値化し自動的に採点を行うもので、2009年から3年がかりで開発が進められており、2011年にも試験的に導入され大きな問題が出なかったことから本格投入に踏み切った。このシステムについて鈴木学は「カラオケの採点のような面白さがある」と語っている。2013年からは単走ではDOSS採点のみで審査を行っており、審査員はDOSSが判定できない部分の補助としての加点減点を行う。このためこれまでとは違い、DOSS採点と審査員加点によって100点を超える点数が出る場合もある。 2014年からは、追走でも先行車にのみDOSSが取り付けられ、先行のDOSS得点を基準にしたスコアによって勝敗を決めていた。2019年からは、後追いの車両にもDOSSが取り付けられ、両車のDOSS得点を基にした審査・採点が行われており、2台のDOSSの得点が直接勝敗を分けることになった。 単走では、競技区間を4~5つのセクターに分割し、それぞれの重要度に応じて各セクターに10~30%を配分する。全てのセクターのDOSS得点の合計が最終的な得点となる。また、2019年からはコース上に数か所の「ゾーン」が追加され、ゾーン不通過による減点が行われるようになった。また、コース外の走行や、振り出し時の二度振りやドリフト中のアンダーステアなども減点対象となる。 追走では、先行は単走と同じく車速・角度・安定感が保たれているか、後追いは先行に合わせつつどれだけ接近できるかが求められる。後追い時に接近すると加点が行われるが、加点を狙うあまりドリフトが小さくなったり角度が浅くなったりすると、接近ポイントの加点をDOSSの低い得点が打ち消してしまう。そのため、後追い側はいかにDOSSの得点を落とさずに接近ポイントを取っていくかが勝負となっている。 なお、稀にDOSSのシステムにエラーが発生し、正確な測定・採点ができなくなることがある。その際は審査員による人間審査が行われる。 加減点の対象となる行為加減点ゾーン不通過ゾーンにより-1~-3 コース外走行-2~-5、後追いの場合2輪までは減点無し アンダーステア、二度振り-5 クラッシュ、競技区間での停止、フライング等-5~-10 後追い時に接近したゾーンごとに+1~+3 後追い時に接近しようとする努力を見せなかった(ノーグッドチャレンジ)ゾーンごとに-2 審査区間外での走行乱れ設置物への接触審査員の判断による
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