Chumby
Chumbyとは、米国のChumby Industries, Inc.が開発した、Wi-Fi対応の情報通信端末の名称である。
Chumbyは手のひらサイズの、デジタル目覚まし時計を進化させたような端末である。3.5インチのタッチパネルを搭載し、その他の面はぬいぐるみのように合成皮革で覆われているという、ユニークな外観をしている。
Chumbyでは、無線LANを通じてインターネットにアクセスできるようになっているが、Chumby向けに開発・提供されている、「ウィジェット」と呼ばれるアプリケーションをインストールすることで、Chumbyに多種多様な機能を追加できるようになる。例えば、Picasaのような写真共有サイトの写真をスライドショーで閲覧したり、YouTubeのような動画共有サイトのビデオクリップを再生したり、ブログの閲覧、ニュースの閲覧、Webメールの確認、といった機能を、無償で追加することができる。
Chumbyはオペレーティングシステム(OS)として、オープンソースソフトウェア(OSS)であるLinuxを搭載している。その他、ハードウェア、ソフトウェアの仕様やソースコードがWebサイト上で全て公開されており、GPL、および、LGPLのライセンスに基づき自由に改変を加えることが可能となっている。このため、自分だけの機能・仕様にカスタマイズされたChumbyを作成できるだけでなく、あたかもWebブラウザのFirefoxにおけるプラグインのように、ユーザーが開発した面白い機能を一般に公開して共有することもできる。

Chumbyは、2006年8月に初めて発表され、テスト期間を経て、2008年2月に米国で一般販売が開始された。日本でも2008年10月22日にインターナショナル版と呼ばれるバージョンのChumbyが一般販売されている。
※画像提供 / Chumby Industries, Inc.
参照リンク
chumby.com - (英文)
株式会社ジークス - (国内販売代理店)
チャンビー
(Chumby から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 09:07 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動チャンビー(Chumby)は、米国カリフォルニア・サンディエゴに本社を持つ、チャンビー・インダストリーズ・インク(Chumby Industries, Inc.)により開発されたLinuxベースのガジェットである。Wi-Fi接続により、インターネットおよびLANにアクセスができる。180ドルで4つの色がある。日本国内では、株式会社ジークスが総代理店として販売していた。
チャンビーは2006年8月25日のフー・キャンプというハッカーのイベントでフレミア公開された。
米国では2008年2月25日、日本では2008年10月23日から発売されていた。
発売当初はそのユニークな外見とオープンな仕様で注目を浴び、インシグニアやソニーなどへのライセンスも実施されたが、本格的な普及を見ることはなく、汎用タブレットの普及に食われる形で市場から忘れられ、一時はPCやタブレットにもソフトウェアを移植する道も探ったが、チャンビー自身は2011年にハードウェアの販売を終了し、ライセンスを受けた他社も次々と撤退し、2011年12月をもってチャンビーは営業を終了し、全従業員を解雇した。
2012年4月にはチャンビーのウェブサイトが更新されなくなり、2012年9月ごろにはチャンビーが起動してもサービスサーバに接続できなくなった。チャンビーはゲームの途中結果などのローカルなデータしか内部に記憶せず、コンテンツは毎回サービスサーバからダウンロードするので、サービスサーバの停止により世界中のチャンビーが使えなくなった。
2013年9月現在、有志の元従業員がチャンビーの残り資産を購入して私的なサポートを提供しているが、資金不足のためサービスは時計ひとつだけの最小限のものとなっている。ウエブサイトのフォーラムはまだ生きている。
外部リンク
- Chumbyのページへのリンク