慢性進行性外眼筋麻痺症候群とは? わかりやすく解説

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慢性進行性外眼筋麻痺症候群

疾患の約7080%の患者さんにミトコンドリアDNAmtDNA)の欠失をみます。欠失とは遺伝子一部欠けていて、遺伝子短くなっていることです。欠失部位個人によって異なり一定ではありません。ごくまれに優性遺伝をみますが、大半(95%以上)は突然変異よるもの遺伝性はありません。
発症小児期から成人まで幅広く1020歳気付かれることが最も多いのです。まず眼瞼下垂上まぶたがさがること)で気付かれます。初期片方のみのこともありますが、早晩両側性の眼瞼下垂となります眼球運動制限もあり、進行する全方向への運動制限されます。眼症状みのものもいますが、大半易疲労性とか四肢筋力低下伴います眼症状網膜色素変性、心伝導障害を伴うものはKearns-Sayre syndrome (KSS)とよばれてます。Kerns とSayreはこの病気みつけた人の名前です。この病気では難聴低身長髄液蛋白増加をよく認めます。また幼少時では知的退行をしばしば伴います
血清乳酸値の上昇、筋生検赤色ぼろ線維(ragged-red fiber)の存在確認チトクローム酸化酵素染色酵素活性欠損し線維があること(部分欠損)で、診断確定します骨格筋内のmtDNAには変異がみられますが、血液から分離したものにはみられません。すなわち、本症は血液では遺伝子診断出来ず筋生検が必要です。
治療法には特別なものはありません。コエンザイムQ製剤(ノイキノン)の多め投与効果がある人がいます。目が下がってものが見ずらい方には、二重瞼作るアイプッチというのが化粧品屋さんにあります。いちど試されてはいかがですか




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