BPELの設計目標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 15:01 UTC 版)
BPELにはもともと10の設計目標があった: 外部の実体に対してWSDL 1.1を用いて定義されたWebサービスの操作を介してやりとりし、自身を WSDL 1.1を用いて定義された Webサービスとして宣言するビジネスプロセスを定義すること。やりとりは、portType の定義に依存しポートの定義には依存しないという意味で "抽象的" であること。 XMLに基づいた言語によりビジネスプロセスを定義すること。プロセスのグラフィカルな表現方法を定義したり、プロセスのための特定の設計手法を提供したするものでないこと。 ビジネスプロセスの外部(抽象的)および内部(実行可能)ビューの両方で用いるための、Webサービスを組織化の概念を定義すること。そのようなビジネスプロセスは、ひとつの自律的な存在の振る舞いを定義し、技術的には似たような相手と総合作用を行う。それぞれの使い方のパターン(すなわち抽象ビューと実行可能ビュー)はいくつかの専門化された拡張を必要とするが、これらの拡張は最小限に保たれ、import/exportや、二つの使い方のパターンを結ぶリンクが仕様に準拠する、などの要求に対してテストされていなければならない。 階層的な、またグラフ的な制御の方式を提供し、両方の使い方を可能な限りシームレスに融合させること。これによりプロセスモデリング空間の分断を減少させる。 プロセスのデータや制御フローを定義するために必要な、単純なデータ操作の機能をサポートする。 インスタンス識別子の定義をアプリケーションレベルのメッセージレベルで許可するプロセスインスタンスの識別メカニズムをサポートする。インスタンスの識別子パートナーによって定義され、変更される可能性がある。 暗黙的なプロセスインスタンスの生成と消滅を基本的なライフサイクル機構としてサポートする。"suspend"や"resume"のような高度なライフサイクル操作はライフサイクル管理のための将来のリリースで追加される可能性がある。 弁済のアクションや、長期にわたって有効なビジネスプロセスの一部のためのエラー回復機能をサポートするため問題判定 (scoping) のような、証明された技術に基づいた、長期にわたって有効なトランザクションモデルを定義する。 Webサービスをプロセスの分解と結合のモデルとして用いる。 Webサービスの標準(認証され提案されたもの)の上に、可能な限り組み立て可能な方法で構築される。
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