5th『ダーク・エイジズ』
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「ソウルフライ」の記事における「5th『ダーク・エイジズ』」の解説
その年の秋、2005年の10月4日に、前作同様マックス本人のプロデュースにより『ダーク・エイジズ』がリリースされた。多くの批評家は『ダーク・エイジズ』が、マックスの初期セパルトゥラ時代に見られるようなスラッシュメタルという原点への回帰だと表現している。 確かに音は直線的でソリッドではあるが、これまで通り、ワールドミュージックのメタルへの影響は確かに見られるし、ジョー・ヌネズのトライバルなビート、マーク・リゾによる鮮やかなスパニッシュギターは健在である。実際、このときカヴァレラはセルビア、トルコ、ロシア、フランスそしてアメリカという五つの国に赴き、彼がニューアルバムにほしいと思うすべての音を録音している。 また、『Riotstarter』という曲ではプロディジーのようなバンドや彼のサイドプロジェクトであるNailbombに特徴的なインダストリアル分野の音楽的なエッセンスを取り入れている。つまり本作でもマックス・カヴァレラの音楽に対する自由な姿勢は変わってはいない、ただ、前作の『プロフェシー』が音楽的探求の一つの到達点としたら、そのアプローチが本作では主要素ではないといえる。マックス・カヴァレラの当時の混沌とした感情を吐き出すことに集中して作られたとみることができる。 録音中だった2004年の12月10日に、カヴァレラは孫のモーゼ(Moses)を亡くし、同月に、旧知の友であった、元パンテラで当時ダメージプランで活動していたダイムバッグ・ダレルの悲劇的な死を耳にする。これらの影響について、マックスは次のように語っている。 「ニューアルバムが『ダーク・エイジズ』という名前がつけられた理由の一つは、個人的にもちょっとダーク・エイジズだったからだよ。2004年の12月末、レコードの録音の最中だったんだけど、モーゼとダイムバックを失った。あれはとても暗い月だったよ。年の終わりは本当に暗かった。」 『ダーク・エイジズ』におけるバンドの中心は依然、マックス・カヴァレラ、マーク・リゾ、ジョー・ヌネズ、ボビー・バーンズである。そして、このアルバムでもデイブ・エレフソンが前作同様、数曲でその才能を提供している。 『Innerspirit』という曲では、EyesburnのボーカルであるCoyoteが参加し、ハードコアに影響された『Molotov』では、ストームトゥルーパーズ・オブ・デスのボーカルであるBilly Milanoと、ロシア人シンガーのPaul Fillipenkoがシャウトしている。また、アメリカのPhoenixにベースを置くInciteから、カヴァレラのまま息子であるリッチー・カヴァレラ(Ritchie Cavalera)が『Stay Strong』で自作の歌詞を歌っている。
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