4つのロシアの歌とは? わかりやすく解説

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4つのロシアの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:36 UTC 版)

4つの歌 (ストラヴィンスキー)」の記事における「4つのロシアの歌」の解説

『4つのロシアの歌』(仏: Quatre chants russes) は、1918年から1919年10月にかけてモルジュ作曲されピアノ伴奏によるロシア語歌曲集である。ロシア民話・民謡にもとづく最後の曲であり、ストラヴィンスキー書いた最後ロシア語歌曲でもある(オペラマヴラ』のアリアを除く)。 自伝によれば1919年クロアチア人ソプラノ歌手マヤ・ストロッツィ=ペチッチ(クロアチア語版、ボリス・パパンドプロの母)からの依頼作曲された。ただし、完成する前にストロッツィ=ペチッチはスイス去ったため、この曲を歌うことはなかった。 曲の内容雑多である。歌詞は第1曲がサハロフ英語版)、第2・3曲がキレーエフスキー、最後の曲はロジェストヴェンスキーウスペンスキーにもとづく。歌詞ラミュによってフランス語翻訳された。 雄ガモ輪舞曲) Селезень (Хороводная) / Canard (Ronde) かぞえ歌 Запевная / Chanson pour compter 皿占いの歌 Подблюдная / Le Moineau est assis... 神秘教団の歌 Сектантская / Chant dissident 第1曲は『子供のための3つのお話』第2曲と同様の鬼ごっこの歌で、子供たち手をつないで輪をつくり、回りながら歌う。輪の中にはガモ役とアヒルの子供がはいる。雄ガモアヒルつかまえようとし、アヒルは輪から出ようとする。 第2曲は日本の「どちらにしようかなずいずいずっころばし」と同様の、何かを選ぶ歌のひとつで、歌詞の意味はよくわからない第3曲は合唱曲4つのロシア農民の歌』と同様に占いの歌を歌詞としている。リチャード・タラスキンによると、この歌は見知らぬ土地への長期旅行意味し歌詞の「よその垣根止まる雀」や「15ベルスタ長さ伸びるの尾」は遠い外国の地で過ごすストラヴィンスキー暗喩になっているという。 第4曲はもっとも特徴のある曲で、他の3曲と異質なものになっているストラヴィンスキー当初フルートツィンバロムによる伴奏考えていた。旋律メリスマ的で、他の曲と異なる。歌詞は鞭身派(霊的キリスト教参照)の儀式の歌で、中に道を失い父なる神のもとにたどりつくことができないが、神をたたえるこの曲についてストラヴィンスキーが「訣別の辞を故郷ロシアにむけて捧げる声」という解釈なされることがある

※この「4つのロシアの歌」の解説は、「4つの歌 (ストラヴィンスキー)」の解説の一部です。
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