子供のための3つのお話
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「4つの歌 (ストラヴィンスキー)」の記事における「子供のための3つのお話」の解説
『子供のための3つのお話』(露: Детские песенки、仏: Trois histoires pour enfants) は、1915年から1917年12月にかけてモルジュで作曲されたピアノ伴奏によるロシア語歌曲集であり、次男のスリマ(1917年当時7歳)に献呈された。ロシア語の題名は単に『子供の歌』という意味である。歌詞は第1曲がシェイン(ロシア語版)、他はアファナーシェフにもとづく。フランス語訳はシャルル=フェルディナン・ラミュによる。 ティリンボン Тилим-бом / Tilimbom ガチョウと白鳥 Гуси, Лебеди ... / Les canards, les cygnes, les oies ... くまの歌 Песенка Медведя / Chanson de l'ours 3つの歌はいずれも動物が主人公になっている。この点は『きつね』と同様であり、『きつね』も最初は『子供の歌』のひとつとして書きはじめられたらしい。 「ティリンボン」では、ヤギ小屋が火事になり、ヤギが飛びだすといったナンセンスな歌詞を持つ。ピアノ伴奏のオスティナートは『兵士の物語』のコントラバスを思わせる。 「ガチョウと白鳥」は、ひとりの子供が狼になってほかの子供を追いかける鬼ごっこで使われる歌だという。音楽は『プリバウトキ』との共通性が強い。 「くまの歌」は最初に書かれた。極端に単純な曲で、伴奏は熊の足取りを暗示する2つの音をくり返すだけである。きこりが熊の足を切り、妻がそれを料理する。熊は義足をきしませながら、きこりの小屋を襲い、きこりと妻を食べてしまう。
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