3階ホール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:08 UTC 版)
3階ホール エドマンド・ブランデンレリーフ 3階の3階の大階段を中心として広がっている区画である。柱の間にはアーチが渡されていて、その内側にはメダリオンによって装飾が施されている。メダリオンの意匠は柱間ごとに異なるものとなっている。南側は壁を隔てて書庫と面しているため、創建時は出納を行うカウンターが置かれていた。カウンター前の空間は、4階までの吹き抜けとなり、その上部はガラス天井となっていたため、自然光が差し込む構造となっていた。大階段の周りには目録が配置され、蔵書の閲覧を希望する利用者は入館後大階段で3階に上がり、ホールに置かれた目録によって資料を確認して、カウンターで出納を求めるようになっていた。岸本館長下による改修工事では、書庫の出納などを行うカウンターが1階に移されることとなったため、3階のカウンターは廃止された。また、4階にあった開口部を塞いで床が設けられたため、自然光は差し込まなくなった。裏田館長計画の改修工事では、南側にインフォメーションカウンターが設けられることとなった。 エドマンド・ブランデンレリーフ 東京藝術大学元教授の船越保武が製作し、文学部の斎藤勇名誉教授が寄贈した。ブランデンは関東大震災直後の東京帝国大学で英文学の教師を務めた。鉄骨の組立工事が進む図書館の建設現場で、熱せられた鉄が飛び交う様子を題材として作られた「BUILDING THE LIBRARY, TOKYO UNIVERSITY: Night Scene」という詩や写生画が残されている。なおブランデンは図書館完成前に日本を去っている。
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