3年間店晒しになっていた理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 15:59 UTC 版)
「ジキルとハイド (テレビドラマ)」の記事における「3年間店晒しになっていた理由」の解説
本作は、当時としてはまだ珍しかった外国小説を原作に持った作品として1969年から制作が開始され、1970年4月番組改編からゴールデンタイムでの放送開始を目指して製作された。1970年の3月には全13話完成していたが、1973年1月9日に当時ノンスポンサー枠である23時台で放送開始されるまで3年間店晒しとなってしまった。これは製作当時のゴールデンタイムでの放映の限界を超えていた内容が原因とされる。 製作が完成しながらゴールデンタイムでの放送が実現しなかった理由の表向きは「ホラー番組が飽きられた」とされたが、真相は「広告代理店から敬遠された(試写の後、広告代理店の若手担当者から「わかりにくい」と敬遠された)」ことによる。本作は暴力とセックスを描写していた。五社は映画監督専業になってから暴力とセックスを描写させたら右に出るものなしと称されており、それは本作でもいかんなく発揮されていた。原作は人間の二面性の描写に重点を置いていたが、本作では「謎の薬による二重人格者」による犯罪、それも毎週のごとく殺人と強姦を繰り返すという筋立てに仕上げた。強姦シーンでは直接的な強姦そのものの映像描写ではなく、篠山紀信撮影のヌード(ヘアヌード写真ではない)をサブリミナル的にちりばめるという斬新なアイディアが施され、アート作品的なアプローチで表現されてはいたが、五社得意の暴力とセックス描写が売りの本作は、ホームドラマ全盛期の当時ではゴールデンタイムでの放映は受け入れがたいものであったとされる。 また、同じ時期に広告代理店がつかない事を理由に当該作品と同じ憂き目を見たドラマが存在し、それが『恐怖劇場アンバランス』である。 (出典:)
※この「3年間店晒しになっていた理由」の解説は、「ジキルとハイド (テレビドラマ)」の解説の一部です。
「3年間店晒しになっていた理由」を含む「ジキルとハイド (テレビドラマ)」の記事については、「ジキルとハイド (テレビドラマ)」の概要を参照ください。
- 3年間店晒しになっていた理由のページへのリンク