2020年の改修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 06:35 UTC 版)
「ザントフォールト・サーキット」の記事における「2020年の改修」の解説
2019年に2020年からF1を開催する契約が結ばれたが、この時点ではサーキットのレイアウトと付帯設備はF1の基準を満たしていなかったため、改修が必要となった。 ザントフォールトにおけるF1開催が発表されると、下位カテゴリーでのレース経験やF1車両でデモ走行した経験のある現役F1ドライバーたちからコース特性からF1ではレース中のオーバーテイクが難しいのではないかという懸念が示された。それを受けて、オランダグランプリのスポーティングディレクターを務めるヤン・ラマースは改修案を明らかにし、ターン3(フーゲンホルツ)のランオフエリア拡大、ターン4(ハンツェラグ)をイン側にワイド化、ターン11(ハンス・エルンスト)のアウト側(ターン12のイン側)をターマック化、最終コーナーに大きなバンク角を付けることなどによりオーバーテイク機会を増やせると期待していると表明した。 この改修には1500万ユーロが投じられ、再設計と改修作業はイタリアのサーキット設計企業であるドローモ社(Dromo Circuit Design)が手掛けた。最終コーナーのバンクについては、2018年に視察に訪れたFIAのチャーリー・ホワイティングからの提案を取り入れたもので、メインストレートの短さを補うために設けられた。FIAのサーキット設計ガイドラインではバンクの勾配は最大でも10 %(約5.7度)までとするよう定められていたが、それより大きい最大18度のバンク角が付けられた。最終コーナーのコンセプトが固まったことで、その知見を取り入れてターン3もバンク化され、最大19度のバンク角が付けられた。この2つのコーナーのバンク角はガイドラインの上限を超えたものだが、FIAから例外的に許可された。 F1では2005年アメリカグランプリ(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)のバンク角9度の最終コーナーにミシュランタイヤが対応できなかった過去の例を踏まえ、2020年2月に行われた合同テストでザントフォールトのバンクに対応するためのピレリ製特別タイヤのテストが行われた。
※この「2020年の改修」の解説は、「ザントフォールト・サーキット」の解説の一部です。
「2020年の改修」を含む「ザントフォールト・サーキット」の記事については、「ザントフォールト・サーキット」の概要を参照ください。
- 2020年の改修のページへのリンク