2013年:6年ぶりのワールドチャンピオンとBoston Strong
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「ボストン・レッドソックス」の記事における「2013年:6年ぶりのワールドチャンピオンとBoston Strong」の解説
2013年、開幕直後の2013年4月15日、ボストンマラソン爆弾テロ事件が起き、ボストンに暗い影を落とした。しかしながら、チームは「Boston Strong」を掲げ、上述の新加入組に加え、オルティーズ、外野手エルズベリーおよびダニエル・ナバ、二塁手ペドロイア、捕手ジャロッド・サルタラマッキアらの連綿と続く打線の爆発、投手陣もクレイ・バックホルツ、ジョン・レスターに加え、前年に手術でシーズンを棒に振ったジョン・ラッキーも再生し、開幕前の最下位予想を覆して、東地区1位を快走した。 5月から6月にかけては、無敗のバックホルツおよびクローザーのハンラハン、ベイリーが相次いで怪我により長期離脱、投手陣が崩壊の危機に晒されたが、ブルペンの田澤純一、5月にチームに合流した左腕クレイグ・ブレスロウ、そして6月27日以降クローザーとして圧倒的な成績(防御率1.09、WHIP0.565、連続アウト37人、連続27試合無失点)を残した上原浩治らの活躍により危機を脱出、更に7月30日、絶好調であった新人遊撃手ホセ・イグレシアスを三角トレードで放出、ホワイトソックスのエース、ジェイク・ピービーを獲得し投手陣を整えた。また、後半戦は投手フェリックス・ドゥブロン、三塁手ウィル・ミドルブルックス、遊撃手ザンダー・ボガーツらの若手も活躍。7月末・8月末と、何度も首位に迫ったタンパベイ・レイズを9月には9.5ゲーム差まで突き放し、6年ぶりの東地区優勝をリーグ最多勝利(97勝65敗)で飾った。 ポストシーズンも粘り強い打線と強力なリリーフ陣で相手チームを圧倒、ワンゲームプレイオフとワイルドカードゲームを勝ち抜いたタンパベイ・レイズを3勝1敗、中地区王者デトロイト・タイガースを4勝2敗で破りアメリカンリーグ優勝、そしてア・リーグとナ・リーグの最高勝率同士の戦いとなったカージナルスとのワールドシリーズを第6戦で制し、95年ぶりに本拠地フェンウェイ・パークでのワールドシリーズ優勝を果たした(2004年、2007年は敵地で世界一)。前年地区最下位からのワールドシリーズ制覇は1991年ミネソタ・ツインズ以来、22年ぶり2チーム目であった。3度目の戴冠となったデビッド・オルティーズは、2013年のチームについて「2004年・2007年ほどの爆発力や才能を持つチームでは無かったけれど、ハートの強いやつらばかりだった。自分が出場した中で最も特別なワールドシリーズだったかもしれない。」と述べた。
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