2006 FIFAワールドカップ欧州予選
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「死の組」の記事における「2006 FIFAワールドカップ欧州予選」の解説
2006 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選は、前回大会3位のトルコ、同ベスト16のデンマーク、ユーロ2004予選を突破したギリシャ、2大会連続で欧州予選プレーオフに進出しポットDでは最強とされたウクライナなどが入ったグループ2が死の組とされた。組み合わせ決定時の前評判ではトルコとデンマークが有力で、この2ヶ国をウクライナとギリシャが追うとされたが、ユーロ2004でギリシャが下馬評を覆し初優勝。この結果ギリシャが一気にこのグループの2強に肩を並べる。 だがユーロ優勝でマークが厳しくなったギリシャは初戦で格下のアルバニアに敗れ黒星スタートになるなど苦しみ、4位に終わった。トルコとデンマークも序盤は苦戦し勝ち点が伸び悩む。一方でアンドリー・シェフチェンコを擁するウクライナが第4ポットながら序盤から独走、第10戦を終わって7勝3分で1位を確定させ、欧州予選一番乗りでワールドカップ初出場を決めた。2位はトルコが入りプレーオフに進んだ。プレーオフではスイスにアウェーゴールの差で惜しくも敗れワールドカップ出場はならなかった。 国勝点試合数勝引分負得失得失点差 ウクライナ 25 12 7 4 1 18 7 11 トルコ 23 12 6 5 1 23 9 14 デンマーク 22 12 6 4 2 24 12 12 ギリシャ 21 12 6 3 3 15 9 6 アルバニア 13 12 4 1 7 11 20 -9 ジョージア 10 12 2 4 6 14 25 -11 カザフスタン 1 12 0 1 11 6 29 -23 一方でグループ4は当初フランスが圧倒的有利と思われたが、フランス、アイルランド、スイス、イスラエルの4ヶ国による予想外の激戦となる。この4ヶ国の直接対決は第7戦まですべて引き分けとなり、終盤まで上位4ヶ国が無敗という異例の展開になった。第8戦でフランスがアウェーでアイルランドに1-0で勝利し、ついに上位4ヶ国の直接対決で初めて決着がついた。この試合が上位4ヶ国のカードで唯一勝敗がついた試合となり、この試合に勝ったフランスが5勝5分で辛うじて1位通過。フランスは予選敗退や予選免除が続いていたため、1986年以来20年ぶりのワールドカップ予選突破だった。一方この敗戦が響いたアイルランドは4位に終わった。スイスとイスラエルが4勝6分で並び、得失点差でスイスが2位となりプレーオフに進んだ。イスラエルはこの大会の欧州予選で唯一無敗で予選敗退となった。最終的に勝ち点3差に4チームがひしめく稀に見る激戦の予選となった。 スイスはプレーオフで前回大会3位のトルコに1勝1敗4-4で並ぶも、アウェーゴールの差で勝利し3大会ぶりのワールドカップ出場を決めた。フランスとスイスはワールドカップ本大会のグループリーグでも同じ組に入り、またしても引き分けとなる。両チームとも決勝トーナメントに進出し、フランスはこの大会で準優勝した。 国勝点試合数勝引分負得失得失点差 フランス 20 10 5 5 0 14 2 12 スイス 18 10 4 6 0 18 7 11 イスラエル 18 10 4 6 0 15 10 5 アイルランド 17 10 4 5 1 12 5 7 キプロス 4 10 1 1 8 8 20 -12 フェロー諸島 1 10 0 1 9 4 27 -23
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