2000番台4VK冷房用発電装置搭載車)
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「国鉄キハ58系気動車」の記事における「2000番台4VK冷房用発電装置搭載車)」の解説
上述の状況から、新たに自車を含めて3両分の冷房電源の供給が可能となる4VK冷房用発電装置が開発された。 機関 - ダイハツ製V型8気筒4VK形ディーゼルエンジン(連続定格90 PS) 発電機 - DM83形発電機(2極) 発電能力 - 三相交流400 V・50 Hz・70 kVA 4VKエンジンはダイハツのトラック用4気筒ディーゼルエンジンを元にV型配置へ気筒倍増して開発されたものであったが、国鉄のユニットクーラーに本来求められる60 Hz電源を発電するには出力・許容回転数がやや不足しており、実効発電能力でやや劣る50 Hz発電機として運用せざるを得なかった。このため、急行形気動車では冷房の実効性能がカタログスペックよりやや低下した。また稼動中は常時、甲高くけたたましい騒音を発するなど、いくつかの欠点を伴ったが、結局後年まで急行形気動車の冷房用標準エンジンとなった。 本装置は、走行用エンジンを2基搭載するキハ58とキロ58には搭載不可能なため一部のキハ28とキロ28に搭載され、搭載車は原番号+2000の車番に区分された。ただし、以下の例外がある。 キハ28 1505 - 1510:中央本線用のキロ58が2エンジン車で4DQ発電装置を搭載することができないことから、新造時から4VK発電装置が搭載された。1971年(昭和46年)に自車も冷房化されたため2505 - 2510に改番。 キハ28 5200番台:キロ28 2000番台格下げ改造車もしくはキハ28形5000番台に4VK発電装置を改造搭載した区分。 搭載施工車は以下を参照。 キロ28形の搭載車は各番台区分(#0番台車・#長大編成対応車・#末期増備車グループ)を参照。 キハ28形は搭載車が圧倒的主流となったため搭載工事が施工されなかった車両を示す。なお、この書体は冷房化改造工事も未施工の車両である。 17・23・24・34・38・52・54・57・62・64 - 66・71・72・75・82・83・84・108・116・117・122・123・150・154・156・173・178 - 182・189・190 - 192・194・307・332・334 - 339・347・348・354・357・358・361・368・369・370・373 - 376・378・388・390・399・400・402 - 405・415・416・421 - 425・428・439・440・451・454・455・468 - 474・494・501 - 504・801 - 813
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