2 近代化される日本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 23:37 UTC 版)
「ライシャワーの日本史」の記事における「2 近代化される日本」の解説
近代国家への移行 ペリーにより開国。長州征伐の失敗により幕府は崩壊。新政府の大義名分は天皇親政の復活だった。 理屈の上でこそ、この変革は、古来からの天皇親政を「復活させる」ものだったが、そんなことが実行されたわけではない。 立憲政治と帝国 内閣制、国会などの立憲政治体制が確立。清、ロシア帝国との戦争に勝ち、台湾と朝鮮を領土化。 経済と政治の発展 憲政擁護運動から原政党内閣へ。 (軍人の寺内正毅が辞職すると)山県は他に方法もなく、ついに本職の政治家を総理大臣に迎えることを認めねばならなかった。彼は策略家で迎合的な原の方を選んだ。加藤は無礼で態度が大きく、親英派だと山県の目には映ったからである。 男子普通選挙。大正デモクラシー。大戦後の不況。 軍国主義の台頭 1920年代の大正デモクラシーがなぜ1930年代の軍国主義になったのか。明治憲法にはわざとあいまいに書かれた部分があり、その作成者は、自分たちがそれを補完するつもりだったようだ。 明治憲法こそはまさに曖昧でどうにでも解釈できる文章だった。(中略) 実権を握るのが誰で、首相や、天皇の側近にあって天皇の名で行動する高官を選ぶのがいったい誰なのか、憲法にはまったく明記されていない。 第二次世界大戦 1939年ヨーロッパで第二次世界大戦。日本の拡張政策に対し米国は石油輸出禁止。太平洋戦争。 広島に落とされた一発目の原爆は、日本の軍部に降伏止むなしと思わせるために必要であったとの議論も成り立たぬかぎりもない。だが長崎に投下された二発目の原爆に関しては、この種の正当化はぜったいに成り立たない。
※この「2 近代化される日本」の解説は、「ライシャワーの日本史」の解説の一部です。
「2 近代化される日本」を含む「ライシャワーの日本史」の記事については、「ライシャワーの日本史」の概要を参照ください。
- 2 近代化される日本のページへのリンク