1996年-1998年:シェア・マイ・ワールド
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「メアリー・J. ブライジ」の記事における「1996年-1998年:シェア・マイ・ワールド」の解説
1996年2月には、1995年の映画『ため息つかせて』の挿入歌になった入魂のR&Bバラード「ノット・ゴナ・クライ」(Not Gon' Cry) がR&Bチャート5週連続1位のヒットとなった。 同時期、アップタウン・レコードのショーン・パフィ・コムズとの制作面やビジネス面での確執が決定的となったメアリーはアップタウンを離脱し、その親会社のMCAレコード(現・ユニバーサル・ミュージック)と契約を結んだ。そしてメアリー自身がエグゼクティブ・プロデューサーとして、パフィの代わりにスティーヴ・スタウト(英語版)を据え、他のプロデューサー陣にベイビーフェイス、ジャム&ルイス、R・ケリー、エムトゥーメ、ロドニー・ジャーキンス(英語版)といったそうそうたる面々を迎えた3作目のスタジオ・アルバム『シェア・マイ・ワールド』(Share My World) を1997年4月にリリースした。 このアルバムからのシングルには、ギタリストとしてジョージ・ベンソンが客演した「セヴン・デイズ」(Seven Days)、R・ケリーとのデュエット「イッツ・オン」(It's On)、サンプリングにスタイリスティックスのスタンダード・ナンバー「ユー・アー・エヴリシング」(You Are Everything) とジェームス・ブラウンの「ペイバック」(The Payback)を使い、坂本九の「すきやき」(Sukiyaki) のメロディーラインの一部を採用した「エヴリシング」(Everything) がヒットし、前年1996年に大ヒットしたサントラのバラード「ノット・ゴナ・クライ」も収録されている。「ノット・ゴナ・クライ」は第39回グラミー賞(1997年2月開催)で「最優秀R&B女性ボーカル賞」(Grammy Award for Best Female R&B Vocal Performance)にノミネートされた。日本盤のボーナス・トラック「ナチュラル・ウーマン」は、「クイーン・オブ・ソウル」と称されたアレサ・フランクリンが1967年にヒットさせた曲のカバーで、これも1995年のサウンドトラックからである。 傑作だった前作『マイ・ライフ』にも引けを取らない3rdアルバム『シェア・マイ・ワールド』はメアリーの新たなイメージが随所に盛り込まれ、全米チャート1位(初週でも1位は自身のアルバム初)、R&Bチャート1位を記録した上、初めてUKアルバムチャートでもトップ10入りし、アメリカ国内だけで300万枚を超えるトリプルプラチナ・セールスを記録、最大のヒットアルバムとなった。1998年アメリカン・ミュージック・アワード(American Music Awards of 1998)では「Favorite Soul/R&B Album」を受賞し、第40回グラミー賞(1998年2月開催)の「最優秀R&Bアルバム賞部門」(Grammy Award for Best R&B Album)にもノミネートされた。メアリーは3rdアルバム『シェア・マイ・ワールド』について、「confusion (混乱) 」のアルバムだったと2003年時点で振り返っている。 自身初の全米ツアー「シェア・マイ・ワールド・ツアー」(Share My World Tour)も1997年から1998年にかけて行なわれ、この模様を収録した1998年リリースの初ライヴ・アルバム『ザ・ツアー』 (The Tour)では、往年のボブ・モンゴメリーが作った「ミスティー・ブルー」(Misty Blue) もカバーした。
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