スタイリスティックスとは? わかりやすく解説

スタイリスティックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/22 22:34 UTC 版)

ザ・スタイリスティックス
The Stylistics
1974年、ソウル・トレイン出演時
基本情報
出身地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
ジャンル ソウルミュージック
活動期間 1968年 -
メンバー エアリオン・ラヴ
ハービー・マレル
ジェイソン・シャープ
旧メンバー ラッセル・トンプキンス・ジュニア
ジェイムズ・ダン
ジェイムズ・スミス
レイモンド・ジョンソン
ヴァン・フィールズ
ハロルド・イーバン・ブラウン
バリントン・ヘンダーソン

スタイリスティックスThe Stylistics)はアメリカブラックミュージックのグループ。フィラデルフィア・ソウルの主要アーティストの一つ。黒人コーラス・グループの中でも、甘く洗練されたスウィート・ソウルというスタイルが持ち味。リードのラッセル・トンプキンスJr.のファルセットを売り物として、人気グループとなった。

来歴

1968年結成。1971年にフィラデルフィアでデルフォニックスのプロデュースで成功を収めていたトム・ベルの力添えによりアルバム『スタイリスティックス登場』でデビュー。この中から「ストップ、ルック、リッスン」「ユー・アー・エヴリシング」「ゴーリー・ワウ」を立て続けにヒットさせた[1]。「ユー・アー・エヴリシング」と「ストップ・ルック・リッスン」は、1973年にダイアナ・ロスマーヴィン・ゲイのデュエット・アルバム『ダイアナ&マーヴィン』でカバーされた。「ゴーリー・ワウ」は後にプリンスがカバーした。

1973年にリリースされたサード・アルバム『ロッキン・ロール・ベイビー』の収録曲「誓い[2]は、彼らの代表曲となった。だが、この直後にトム・ベルがプロデュースから外れ、ベルから楽曲が与えられなくなる。1974年以降はヴァン・マッコイやヒューゴ&ルイージのプロデュースにより、ディスコ風の曲中心に路線変更した。それまでのソウル・ファンが離れたことでアメリカ本国では人気に陰りが見え始めた。6枚目のアルバム『サンキュー・ベイビー』収録の「愛がすべて」は、イギリスではゴールドディスクを獲得し、日本でもヒットとなった。しかし、他の多くのソウル・コーラス・グループと同様にディスコ・ブームの波を乗り切る事はできず、アメリカでのTop40ヒットは1974年の"Let's Put It All Together"が最後である。

1980年代以降はヒットに恵まれないながらも、メンバーチェンジを繰り返しながら21世紀まで地道に活動を続けている。また2004年にはオリジナルのリードシンガー、ラッセル・トンプキンスJr.がニュー・スタイリスティックス(The New Stylistics)を結成して活動中。来日公演の回数も非常に多い。

関連人物/集団

脚注

  1. ^ http://www.allmusic.com/album/the-stylistics-mw0000124407
  2. ^ 1986年には、山下達郎が『ON THE STREET CORNER 2』でカヴァーし、UCC上島珈琲のUCC缶コーヒー(現・UCCオリジナル)のテレビCMにも用いられた。テレビCMには鷲尾いさ子が出演。

関連項目

外部リンク


スタイリスティックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 00:10 UTC 版)

トム・ベル」の記事における「スタイリスティックス」の解説

1971年にスタイリスティックスをAvco Records担当このころまでにフィラデルフィア出身リンダ・クリードチーム組み、スタイリスティックスのリードシンガー、ラッセル・トンプキンズ・ジュニアとともに記憶に残る曲で満載3枚アルバム生んだベル&クリードは『Stop, Look, Listen (To Your Heart)』『You Are Everything』『Betcha by Golly, Wow』『Break Up to Make Up』『You Make Me Feel Brand New』などを書き一世風靡プリンスは『Betcha by Golly, Wow』を「この世で最も美しメロディー」と評し結婚直後1996年アルバムEmancipation』でカバーしシングルにもした。 ベイビーフェイスは『You Make Me Feel Brand New』を1986年デビュー・アルバムLovers』でカバーした

※この「スタイリスティックス」の解説は、「トム・ベル」の解説の一部です。
「スタイリスティックス」を含む「トム・ベル」の記事については、「トム・ベル」の概要を参照ください。

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