1996年 - 2000年:映画デビューと作品のヒット
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1996年に、俳優キム・ウィソンの推薦で映画『豚が井戸に落ちた日』にキムの同級生役で出演し、長編映画初出演を果たす。イ・チャンドン監督は舞台『ピオンソ』を観てソンを見出し、1997年公開の映画『グリーン・フィッシュ』のパンス役に抜擢。後に、ソン・ガンホは「この非常に重要な作品のお蔭で今の私がある。この映画を通して初めて「映画演技」というものを感じることができた」と語っている。同年、ソン・ヌンハン監督の『ナンバー・スリー』にジョピョル役で出演。この作品で大鐘賞新人男優賞、青龍映画賞助演男優賞などを受賞し、一躍脚光を浴びる。翌1998年には、ムン・ソリと共演した短編映画『愛の力』が公開。同年、キム・ジウン監督のコメディ映画『クワイエット・ファミリー』にヨンミン役で出演し、コミカルな演技で第18回韓国映画評論家協会賞の男性演技者賞を獲得した。 1999年にはカン・ジェギュ監督の映画『シュリ』にイ・ジャンギル役で出演。観客動員数582万人を記録し、当時の国内最多観客動員数を更新。2000年にはコメディ映画『反則王』で初主演を果たす。この映画でソンは銀行員兼レスラーのイム・デホ役を演じ、映画のために実際にレスリングの特訓を行った。後にソン・ガンホはこの映画を最も印象深い作品に挙げ、「物理的に最も極限の状況まで行った作品だったような気がする。もし今レスリングをまたやれと言われたら死んでしまうだろう」と話している。同年、パク・チャヌク監督の映画『JSA』にオ・ギョンピル中士役で出演。南北分断というテーマを人間愛にまで拡張したこの作品は観客動員数583万人を記録し、当時の歴代興行収入1位を記録した。ソン自身も、第1回釜山映画評論家協会賞、第38回大鐘賞、第3回ドゥーヴィル・アジア映画祭で主演男優賞を受賞し、百想芸術大賞で人気賞を獲得するなど、多数の授賞式でその演技力とスター性を認められた。2019年のインタビューで、ソンはこの作品が俳優人生の転機になったと語り、「『反則王』と『JSA』という二つの映画が封切りした2000年は、俳優人生初期の分岐点になった」とも話している。
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