1990年代以降 競争激化の時代へ
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1990年代中後半頃からは、更に数多くのメーカーが設立された。多様な需要に応えるべく又は競争激化で差異化が必要になったこともあり、同一メーカー内でも体型・企画ごとのレーベルの濫立化が進んだ。 本格的なSM・野郎系メーカー「ガレオン・マグマ」(93年設立)は、90年代後半にかけて一世を風靡した(後撤退)。ガレオンのヒットが火付け役となり、様々なメーカーがSM作品の制作に乗り出した。97年頃、体育会系専門メーカー「VIDEO EXPRESS」(オフィス アイ)が新宿2丁目で設立され、「FIELD EXPRESS」と改めた後、人気絶頂の中、2006年を最後に打ち切られた。2001年頃、会社「ゲームス」(大阪)が誕生し、現在も販売を続ける老舗メーカーの一つ。コートから2001年頃に独立した体育会専門メーカー「JAPAN PICTURES」は人気を集めたが、現在は新作の制作からは撤退し、インターネット動画配信専門になっている。コートは1995年に新しく体育会専門レーベル「OUT STAFF」を設立し、1991年からリリースしていた体育会系中心の「POWER GRIP」は、街角のイケメンを中心としたレーベル色を強めていく。またストーリー性重視や異性間の性行為を男性中心に撮影したレーベル 等、多くの新レーベルを創設した。KOも「スタジオ・ジゴロ」「ミニ・ジゴロ」「Secret Film」(現在も存続)などのレーベルでリリースしていたが、途中からジゴロを廃し、「BEAST」「surprise!」「eros」など、体育会系からイケメン、ジャニーズJr系、ガチムチ系まで更に多くの新レーベルを創設した。この他にも、「DANK」、「サーフライダー」、「スーパースリー」、「アクシード」、「GET-Film」など、夥しい数のメーカーが設立された(参照)。 ゲイショップ系のルミエール・オリジナルは、元々、SMと浣腸・スカトロ作品が多かったが、競合メーカーの増加などもあり撤退した。一方、1999年の「児童買春・児童ポルノ禁止法」の制定など児童ポルノの規制強化の波を受け、メモワール・オリジナルも制作が打ち切られ、少年愛専門店メモワールも閉店し、元の店舗は2002年に中古専門店になった。 2000年前後からはブロードバンド化が進み、インターネットの普及も相まって、動画配信されるようになったことで、競争は更に激化している(後述)。淘汰されたゲイビデオメーカーも数多いが、作品は有料動画配信サイトから提供されていることが多い。
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