15戦全敗を経験した力士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 18:50 UTC 版)
「負け越し」の記事における「15戦全敗を経験した力士」の解説
幕内 15日制になってから、15戦全敗を喫した力士は幕内では桂川、清勢川、佐田の海、板井の4人。いずれも現役末期に記録したものであり、桂川と板井は全敗の翌場所、佐田の海は翌々場所で引退した。清勢川(全敗の翌場所から清乃森、のち清の盛)はその後20場所十両で現役を続けたが幕内には返り咲けなかった。1991年7月場所の板井を最後に15戦全敗者は出ていない。 これとは別に1950年1月場所の五ツ海と2002年7月場所の旭鷲山が1勝14敗で1勝は不戦勝によるもの、つまり皆勤して自力勝利がないという記録を残した。 豊真将は2009年5月場所に初日から14連敗して18年ぶりの全敗の危機となったが、千秋楽に嘉風を下して事なきを得た。また、大道も2013年7月場所で初日から14連敗したが、千秋楽に富士東を下して事なきを得た。その豊真将は2014年3月場所に十両で初日から14連勝したが千秋楽に敗れるという逆の記録も残し、奇しくも千秋楽に豊真将を倒したのは大道であった。また、富士東は後に自ら15戦全敗を記録している。 場所地位四股名翌場所地位翌場所成績1942年1月場所 東前頭17枚目 桂川質郎 西十両2枚目 全休(引退) 1963年11月場所 西前頭11枚目 清勢川政夫 東十両6枚目 5勝10敗 1988年3月場所 西前頭10枚目 佐田の海鴻嗣 西十両6枚目 6勝9敗 1991年7月場所 東前頭14枚目 板井圭介 東十両9枚目 1勝2敗1休(廃業) 十両 場所地位四股名翌場所地位翌場所成績備考1960年11月場所 東十両4枚目 双ツ龍徳義 東十両14枚目 全休(引退) 1988年1月場所 東十両13枚目 清王洋好造 西幕下15枚目 2勝5敗 1989年5月場所 東十両5枚目 鳳凰倶往 西幕下6枚目 3勝4敗 2000年7月場所 東十両8枚目 星誕期偉真智 東幕下8枚目 6勝1敗 2005年11月場所 東十両14枚目 燁司大※ 引退 2020年9月場所 東十両13枚目 王輝嘉助 東幕下13枚目 1勝6敗 新十両場所 2020年11月場所 東十両14枚目 富士東和佳 東幕下13枚目 1勝6敗 ※燁司の15敗目は不戦敗。14日目の相撲を取り終えて引退届を提出。千秋楽の対戦相手は幕下で7戦全敗を喫していて八番相撲を組まれた玉光国だった。双ツ龍が全敗の翌場所十両に名前を残しながら全休、引退したのを除いて、現役力士以外では全敗場所が最後の関取在位だった。また、2006年9月場所では武雄山が初日から14連敗を喫したが、千秋楽に出羽鳳を下して全敗は回避した。2020年9月場所に王輝は新十両の場所で15戦全敗を喫したが、これは1場所15日制になってから大相撲史上初の記録となった。さらに翌11月場所で富士東も15戦全敗を喫したため、2場所連続で15戦全敗力士が出るという珍事が起きた。
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