03系投入による廃車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:00 UTC 版)
「営団3000系電車」の記事における「03系投入による廃車」の解説
前述のとおり、時代に合わせて各種改造工事が実施されてきた本形式も1980年代後半となると車体の老朽化が目立ち、営団地下鉄では本形式の初期車が経年30年を迎える1990年(平成2年)頃を目標として代替車両の新製を計画していた。 しかし、1988年(昭和63年)に営団地下鉄が車両冷房化を決定したことから、計画より早い同年夏から後継車両となる03系の新製が開始された。ただし、03系1次車(第01・02編成)は1988年度の輸送力増強用として製造され、翌年度分となる1989年度製の2次車(第03編成以降)から本形式の置き換えが開始された(廃車も同年度から開始。なお、前述の4+4変則編成は置き換え初年度に廃車された)。なお、基本的には編成単位で廃車されたが、一部では編成の差し替えながら廃車された。このため、中間車のユニット位置が異なる編成もあった。 また、03系の設計に当たっては本形式が営団内でもデザイン面や技術的に優れていたことを意識し、同系列の車両デザインに影響を与えた。 その後の1994年(平成6年)4月の時点では下記の5編成のみに減少した。この頃になると朝夕のラッシュ時の運用が中心となっていた。 ←中目黒・菊名/北千住・東武動物公園→3001-4030-4501-3506-3505-4502-4029-3002 (東急) 3039-4012-4571-3520-3519-4572-4011-3040 (東武) 3055-4028-4509-3566-3565-4510-4027-3056 (東武)(さよなら運転編成) 3067-4068-4517-3528-3527-4518-4067-3068 (東武) 3075-4076-4549-3574-3573-4550-4075-3076 (東武) カッコは乗入れ対応路線。このうち3055編成は下記のさよなら運転編成。 1994年7月23日に03系の増備完了に伴い日比谷線での営業運転を終了した。営業終了時には先頭車にクジラのシールを大きく貼付すると共に、側面上部に「祝 日比谷線全通30周年 さようなら!3000系」と表記された文字ステッカーを貼付し、「さよなら運転」を行った。
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