芝原サワー【シバハラサワー】(果樹)
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登録番号 | 第4296号 |
登録年月日 | 1995年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 芝原サワー よみ:シバハラサワー |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 1997年 3月 10日 | |
品種登録者の名称 | 芝原孝昌 | |
品種登録者の住所 | 徳島県徳島市八多町友広148番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 芝原孝昌 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,本田系すだちの枝変わり4倍体で,果実が80gと大きく,育成地(徳島県徳島市)において11月下旬に成熟する品種である。 樹姿は開張,樹勢はやや弱,枝梢の太さはやや細,節間長は極短,枝梢の色は淡黄緑に帯紫,とげの多少は少,葉身の形は卵状披針,先端の形は鋭尖Ⅰ,基部の形は鈍,葉縁の形は鈍細鋸歯,波状の程度は少し波状,葉身の曲折程度は内曲,大きさは小,長さはかなり短,幅は中,厚さはやや厚,翼葉の形は細心臓形,大きさはかなり小,葉柄の長さは極短である。花序は単生,花の大きさはやや短,花弁全形は長卵,先端の形はやや円,基部の形は狭窄,色は白,子房の形は扁球,直径は大,花粉の多少は中である。果実の全形は扁球,果形指数はかなり大,果頂部の形は平坦,窪みの深さはかなり浅,凹環の大きさは中,条溝の多少は無,花柱痕の大きさは小,果梗部の形は球面,条溝の多少はやや少,中心柱の形は星形,大きさは中,充実度は密,じょうのう数は少,果実の大きさは小,果皮色は黄橙,アルベドの色は白,果面の平滑度はやや粗,油胞の密度はやや密,凹凸は凹,凹点の多少は多,果皮の厚さはやや薄,剥皮の難易は易,砂じょうの色は白黄,甘味はかなり少,酸味は少,果皮の香気の多少は中,香気の種類はスダチ臭,果汁香気の多少は中,香気の種類はスダチ臭,完全種子数は極少,胚の色は淡緑,胚の数は多胚,成熟期は中で育成地において11月下旬,利用時期は8月以前からである。 「本田系すだち」と比較して,葉の厚さが厚いこと,果実の大きさが大きいこと,果面の平滑度が粗いこと等で,「徳島1号」と比較して,葉の厚さが厚いこと,果実の大きさが大きいこと,果汁香気が多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者が昭和58年に本田系すだちの一枝に葉身が丸く,大きい果実が結実しているのを発見し,その後高接ぎして増殖し,結実した果実の特性が安定していることを認めるとともに,特性を確認し育成を完了したものである。また,徳島県果樹試験場で本品種が4倍体であることを確認している。 なお,出願時の名称は「芝原すだち」であった。 |
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