鬼畜系特集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 22:18 UTC 版)
1996年4月、第2巻「特集/キ印良品」が刊行される(当初予定されていたタイトルは『危ない2号』だった)。この号では「鬼畜系カルチャー入門講座」と称して、殺人/死体から変態・ボディアート・フリークス・コミックス・読書・デジタルネットワーク・盗聴、奴隷男飼育法、東京殺人現場巡礼マップ、山野一インタビュー、強姦チームリポート、村崎百郎の勝手にゴミュニケーション、痴呆性老人看護日記まで多様なジャンルの危ないコンテンツを横断的網羅的に紹介しており、初心者向けの鬼畜系ガイドブックといえる内容に仕上がっている。 これについて青山正明は雑誌『SPA!』のインタビューで「『危ない1号』って最初は“全国のゲス野郎に捧ぐ”みたいな触れ込みで創刊したんだけど、2巻目を作る際、“鬼畜カルチャー入門”みたいなキャッチをつけたらどうかって、村崎に言われたんだよね。だから、そういう刺激的なフレーズがひとり歩きし出したという感じかなぁ。そういう鬼畜の言い出しっぺは村崎だから」と語っており、村崎百郎の最終目標である「この世の腐敗に加速をかけるべく/すかしきった日本の文化を下品のどん底に叩き堕とす」ことを標榜したようなゲスい誌面となった。 同年には岡田斗司夫が東京大学教養学部で行っていた講義「おたく文化論」に青山正明と村崎百郎がゲスト出演。青山はドラッグをテーマにした講義を担当し、村崎はゴミ漁りに関する講義を行った(村崎いわく「極めて特殊な分野の専門的な話」をしたとのこと)。岡田による一連の講義は後に『東大オタク学講座』(講談社)として1997年に書籍化されているが、青山は薬物使用による執行猶予中だったこともあり、トラブル回避のためか青山の回は収録されず、代わりに村崎の講義「第九講 ゴミ漁り想像力補完計画」が掲載されている。
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