風土病の例とは? わかりやすく解説

風土病の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 02:47 UTC 版)

風土病」の記事における「風土病の例」の解説

山梨県では甲府盆地低湿部を中心に日本住血吸虫病の有病地で、特に近代以降には流行し地方病」と呼ばれた江戸時代から存在知られていたが、明治期には県による医学的な原因調査が行われ、死亡患者病理解剖寄生虫卵が発見される原因新種寄生虫であるとする仮説立てられた。大正期には宮入慶之助により日本住血吸虫中間宿主巻貝一種であるミヤイリガイ宮入貝)であると突き止め大規模なミヤイリガイ駆除が行われて撲滅される。 八丈小島マレー糸状虫症(島民からは「バク」と恐れられた)の有病地であったが、佐々学フィールドワークから始まる治療により撲滅された。 和歌山県紀南地方では、かつて原因発生するとされる風土病筋萎縮性側索硬化症ALSまたはアミトロ)、現地では地名から「牟婁病」(むろびょう)とも称する)が発生していた。多雨で強い酸性土壌、この地域流れ古座川など)のミネラル成分カルシウムマグネシウム)が極端に少ない上アルミニウムマンガンなどの成分多く、これを常飲するばかりでなく、交通網乏しく陸の孤島であった同地においてはこれらのから育てた作物のみを食料にしていたことが原因一つ考えられているが、ソテツ含まれる神経毒原因との説もある。まだ原因つきとめられてはいない。近年では流通事情などが改善されているためか、1970年代から激減し1990年代同地域にて本病患者は発生していないとされる。しかし三重大学医学部による1997年調査では依然として他地域比べALS発症率が非常に高く多発地域とされている。かつてはアメリカグアム島多発地帯だったが1970年代以降改善した

※この「風土病の例」の解説は、「風土病」の解説の一部です。
「風土病の例」を含む「風土病」の記事については、「風土病」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「風土病の例」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「風土病の例」の関連用語

1
10% |||||

風土病の例のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



風土病の例のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの風土病 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS