非戦闘用装甲車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/16 01:13 UTC 版)
装甲兵員輸送車 装甲兵員輸送車は戦場と後方との間、歩兵を運ぶための車両である。自ら積極的な戦闘は避けるが、攻撃を受けた場合の自衛的な兵器として機関銃やミサイル、擲弾発射機がPintle mountのような比較的簡易な形で装備される。20世紀末からは5.56mm、7.62mm、12.7mm程度の機関銃や40mm自動擲弾発射機などを備える遠隔操作式兵器ステーション(RWS)のような形態の自衛火器も搭載されるようになっている。 兵員は車体左右の壁面に背を向けて、互いに見合う形で搭乗する形態が多い。 移動司令部(指揮通信車) 車内は3-5名程度の士官が前線での指揮・命令任務を行なうための情報通信設備、画像表示装置、机などが置かれ、大人が立てる程度に車内天井高が高く作られているものが多い。司令部機能は車内で完結するが、車外へテント屋根を張り出すことで広い空間が得られるようになっているものが多い。 救急搬送型 救急搬送型車両は戦場での救急車であり、負傷者を治療施設まで後送することが役割である。担架を2-4人分程度搭載できるようになっており、加えて数名分の看護人用や軽度の負傷者用の席も備えられている。司令部型同様に車内天井高が高いものがある。 回収車型(装甲回収車) 被弾や故障によって自力走行できなくなった車両を後方の修理可能な地点までレッカー移動させることが主な役割である。また、装備したクレーンでエンジン部であるパワーパックや使い込まれた砲身の交換作業などの保守作業も行なう。 工兵型(戦闘工兵車) 主に地雷原の啓開を行う為の装備を備えている。車体前部に除雷プラウや除雷ローラーが取り付けられるようになっており、これらで除雷した通路には旗が立てられる。地雷検知装置や除雷用の導爆索発射機が搭載されるものもある。地雷を敷設する役割も担うことや、地雷以外の道路上の障害を排除することも行なう。
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