静おばあちゃんの不信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:37 UTC 版)
「静おばあちゃんにおまかせ」の記事における「静おばあちゃんの不信」の解説
葛城は管理官の財部に呼び出され、ここ10年で信者1万超えという急成長中の〈至福の園〉という宗教団体から警視庁の釘宮警備部長の一人娘である釘宮亜澄を脱退させてほしいという内密の命を受ける。「季刊 宗教ジャーナル編集部」を名乗って施設へと取材を申し込んだ葛城は亜澄にインタビューを試み、彼女がそこまで団体に傾倒しているのは師父・総領龍人の復活の儀を目の当たりにしたからではないかと考える。瞑想中に病に伏し、祈祷所で確かに呼吸が止まり、瞳孔が開いて鼓動も聞こえなくなっていたにも関わらず、亜澄を含めた世話係たちが一度祈祷所から出て再び中に入ったところ、龍人の身体は跡形もなく消え失せていたのだという。亜澄は“次の生命力を得るための通過儀礼”だと信じ、龍人が生まれ変わるのを信じているようだったが、死体遺棄事件としか思えない葛城は財部に報告する。非公式の捜査にはうってつけの人材を、という薦めもあり、葛城は再び円を呼び出す。ちょうどその日は円の両親の命日であり、葛城は彼女の両親の事故について詳しく話を聞く。そして〈至福の園〉に体験入信した円は、亜澄から直接話を聞いて祈祷所も調べ、帰って静に報告する。静は、問題なのは今回に限って龍人が元の身体のまま復活していないことにあるのだと告げる。 釘宮 亜澄(くぎみや あすみ) 警視庁の釘宮警備部長の一人娘。家族の反対を押し切り、宗教団体〈至福の園〉に入信してしまう。 総領 龍人(そうりょう りゅうじん) 〈至福の園〉の師父。45歳。本名は「たつと」と読む。以前は塾の講師をしていたが、阪神・淡路大震災の時に天啓を受けたため、職を辞してチベットの山中で自己流で修行を積んだ後、妻の弓子と共に〈至福の園〉を設立して人を救う道に転じた。龍之という11歳の息子がいる。 弓子(ゆみこ) 龍人の妻。〈至福の園〉ナンバー2。以前緑内障を患ったが、龍人の力でなんとか失明はまぬがれた。 鷹司 兵堂(たかつかさ ひょうどう) 〈至福の園〉広報部長。50代。ごま塩頭で顔もいかつい。 真美子(まみこ) 円の伯母(父親の妹)。いつも一方的に話を進め、人の話を聞かない。選挙で内村昭三に票を入れてほしいと電話をかけてくる。
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