青春の詩 (よしだたくろうの曲)とは? わかりやすく解説

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青春の詩 (よしだたくろうの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/17 14:14 UTC 版)

吉田拓郎 > 吉田拓郎の作品一覧 > 青春の詩 (よしだたくろうの曲)
「青春の詩」
よしだたくろうシングル
初出アルバム『よしだたくろう 青春の詩
B面 とっぽい男のバラード
リリース
規格 シングル・レコード / EB-1006
ジャンル フォークソング
時間
レーベル エレックレコード
作詞・作曲 よしだたくろう
よしだたくろう シングル 年表
イメージの詩
(1970年)
青春の詩
(1971年)
今日までそして明日から
(1971年)
よしだたくろう 青春の詩 収録曲
青春の詩
(1)
とっぽい男のバラード
(2)
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青春の詩」(せいしゅんのうた)は、よしだたくろうの2枚目のシングル1971年4月25日エレックレコードから発売された。

概要

ファーストアルバム『青春の詩』からのタイトルチューンで、翌1971年4月25日シングルカットされた[1][2]。この曲により人気を高め[3]、「フォーク界のプリンス」などと呼ばれるようになった[2]

同名アルバムのジャケットは赤い写真だが[3][4]、本シングルのジャケットは拓郎の似顔絵で、この絵はエレックレコードの営業の女子社員が書いたという[3]。当時は所属会社の社員が全部作っている時代だった[3]。裏面の写真は「日比谷の野音だと思う」と拓郎は話している[3]

広島フォーク村時代に既に作っていた曲で[5]、広島フォーク村名義のアルバム『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』に収録することも可能だった[5]

ファーストシングル「イメージの詩」の抽象的な歌詞と比べて、当時の若者の"青春"を具体的な歌詞で綴る[1][6][7]。こんなにもストレートに若者の心情が吐露される歌を誰も聞いたことはなかった[6]。またサウンド面でいえば、拓郎自身、「ボクはフォークじゃない」と話すように[3]ベースを前面に押し出したバンドサウンドは、フォークソングというよりブルースロックである[4][6]

アルバムバージョンの歌詞に「ジュリー!ショーケン!キンチャン!」と出るが、「憧れてはいない。ザ・タイガースの広島公演を観に行ったが、演奏は下手も下手で、何だこれというぐらい下手で、ところが客席からの"キャー""キャー"が凄くて、俺たち(のバンド)も広島じゃすごい上手かったけど"キャー"がない。それで"キャー"といわれないと話にならないと生き方を定めた」と拓郎は話している[3]。その後に見事、フォーク界で初めて"キャー"といわれた[3]

拓郎は2003年のインタビューで「今になるとこの詩の歌詞はよく分からんけど、おそらくつまんないことは何も言っていない。当時、20歳そこそこの思いの丈を歌っていると思う」などと自身で解説している[3]

1970年12月15日公開の日活映画女子学園 ヤバい卒業』(夏純子主演・沢田幸弘監督)の劇中、同曲を歌唱する[8]

収録曲

Side:A

  1. 青春の詩(3分54秒)

Side:B

  1. とっぽい男のバラード(3分27秒)

脚注

  1. ^ a b 田家秀樹 2014, p. 122.
  2. ^ a b 第80回ボーナストラック:吉田拓郎ペンタの衝撃!”. ザ・カセットテープ・ミュージック. BS12 トゥエルビ (2018年10月7日). 2019年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 「特集 巻頭スペシャルインタビュー 吉田拓郎 カリスマが沈黙を破って語る『'70年代の僕と音楽』 今、青春の詩(うた)を語ろう 聞き手 瀬尾一三 進行&構成 田家秀樹 撮影田村仁」『ラピタ 月刊「吉田拓郎」』小学館、2003年9月号、20-26頁。 
  4. ^ a b 田家秀樹 2014, pp. 30–31.
  5. ^ a b 広島フォーク村になぜ奇跡が起きたのか 40(謎解き編3)
  6. ^ a b c 音楽出版社 2008, p. 74.
  7. ^ 第80回ボーナストラック:吉田拓郎ペンタの衝撃!”. ザ・カセットテープ・ミュージック. BS12 トゥエルビ (2021年1月10日). 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月27日閲覧。
  8. ^ 佐藤剛 (2020年1月7日). “佐藤剛の「会った、聴いた、読んだ」 vol.124 まだ無名だった吉田拓郎(よしだたくろう)が突然、大きなスクリーンに映し出された瞬間の記憶”. WHAT's IN? tokyo. 2020年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月27日閲覧。高護(ウルトラ・ヴァイブ)「澤田幸弘インタビュー 聞き手 本田隆一・高護」『日本映画名作完全ガイド 昭和のアウトロー編ベスト400 1960‐1980シンコーミュージック、2008年、88頁。ISBN 9784401751228 

参考文献




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