降雨と流水とは? わかりやすく解説

降雨と流水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 13:49 UTC 版)

「砂漠」記事における「降雨と流水」の解説

砂漠降雨量非常に少ない地域であるが、ほとんどの砂漠はまった降らないわけではなく、年に数度から数年一度降水があるところが多い。この場合数日間分けて雨が降るではなく一度大量降水があることがほとんどである。降雨間隔は不規則で、量も一定しないため、年によって降水量変動激しい。サハラ砂漠乾燥域の場合24時間降水量年間平均降水量上回ることも珍しくない砂漠乾燥しているため地面急速に吸収するが、森林存在しないため降った地表プールされことなく降雨大量さも相まってかなりの一気地表流れ下るため、この降雨地点近く人間がいた場合砂漠洪水見舞われることになる。こうした大量流水ワジ呼ばれる河道形成するが、ワジには降雨時以外に流れことはない。ワジ地形低く地下水も得やすいためにしばしばオアシス形成されることがあるが、もともと河道であるため降水時には洪水となる。また、ワジ以外の地形にも流水影響色濃く表れている。山岳斜面にある緩やかな斜面はその形状から山麓緩斜面(ペディメント)と呼ばれるペディメントの下には礫で覆われ扇状地広がり、これをバハダと呼ぶ。バハダのさらに下、盆地底部には粘土覆われ平坦な地形広がることが多いが、これはプラヤ粘土平野)と呼ばれるプラヤ豪雨時の流水によって運ばれてきた堆積物によって形成されたと考えられている。プラヤにはこの豪雨時に周囲から運ばれてきた塩分堆積することが多く、しばしば岩塩産出するまた、プラヤ土壌多くアルカリ性を示す。 また、ワジではなく通年流水のある河川砂漠の中を流れことがある。こういった河川砂漠の外で大量降雨がある地域から砂漠流れ込むもので、外来河川呼ばれる砂漠河川にはタリム川アムダリア川シルダリア川のように砂漠の中で完結して外部へと流出しない内陸河川が多い。こうした内陸河川末端には、アムダリア川シルダリア川注ぎ込むアラル海ヴォルガ川流れ込むカスピ海タリム川のかつて流れ込んでいたロプノールのように湖が形成されることが多い。こうした砂漠の湖のほとんどは、流入河川から長年かけて流れ込んだ塩分凝縮され塩湖となっていることがほとんどである。また、湖を形成する前に砂漠途中で消滅してしまいワジとなる河川も多い。こうした中、チグリス川ユーフラテス川ナイル川コロラド川のように砂漠貫流し海へと注ぐ河川存在するこうした河川砂漠住民にとって貴重な水の供給源であり、中でもナイル川巨大なオアシス形成し人類最古文明のひとつである古代エジプト文明を育んだ。

※この「降雨と流水」の解説は、「砂漠」の解説の一部です。
「降雨と流水」を含む「砂漠」の記事については、「砂漠」の概要を参照ください。

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