降開橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 14:54 UTC 版)
降開橋の稼働概念 コリントス運河の橋(→開閉の動き) 降開橋(こうかいきょう、Submersible bridge)は、可動橋の一種。橋桁を水面下に沈めることで船の通航を可能とするタイプのもので、橋桁部を持ち上げるタイプの可動橋(昇開橋)とは逆方向の下に橋桁を移動させるものである。ギリシャのコリントス運河の両端、イスタミアとコリントスの2か所に実例があり、それらは船が通過するときには水面下8メートルまで橋桁を下げることができる。ハワイの真珠湾にも軍艦通行時に橋桁の一部を下げ通行を可能とした橋がある、その時は一般の車は通行は出来ない。 昇開橋と比較したとき、降開橋には、河川の上に構造体を持たないため、「通過する船の高さ制限がない」という優位点がある。これは、高いマストを持つ帆船などを通過させる際には大きな利点となる。 なお、「潜水橋・沈下橋」は、水位上昇時に水面下となる高さに架けられた固定橋を意味する用語であり、可動橋の一種である降開橋とは全く異なるものである。ただし、このタイプの可動橋は極めて希少であり定訳語が存在しないことから、各種文献・Webなどでは多少の混乱が見られる。
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