開通後の盛況、路線延長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 02:53 UTC 版)
「ポートランド・ストリートカー」の記事における「開通後の盛況、路線延長」の解説
都市中心部の公共交通を担う路面電車(ストリートカー)の計画が本格的に始動した1990年代後半以降パール地区の発展は急速に進み、高層マンションや店舗が多数立ち並ぶようになった。沿線への投資額は35億ドルを超え、1万戸以上の住宅や床面積50万㎡以上のオフィス、多数の商業施設やホテルが開業し、ストリートカーを軸とした再開発事業はアメリカにおける都市再開発のモデルと見做されるほどの大成功を収めた。路面電車の利用客についても、開業前の1997年に想定されていた2,700 - 4,700人を超え、2001年9月の時点で毎日6,000 - 8,000人の利用客を記録するに至った。これらの功績が評価され、2005年にポートランド・ストリートカーは優れた都市開発に贈られるルディー・ブルーナー賞(英語版)の金賞を獲得した。 2004年以降はリバープレイス(英語版)やムーディー・アベニューなどポートランド南部への路線延伸が続き、現在のノース・サウス・ラインにあたる総延長6.53 km(4マイル)の路線網は2007年4月までに開通した。 パール地区には"Go By Streetcar"と言うキャッチフレーズの看板が多数存在する 一方、オレゴン・コンベンション・センター(英語版)やオレゴン化学産業博物館(英語版)が存在するポートランド東部へ向けた路線建設も1997年から計画されており、2009年4月から建設が開始された。これに際し、2009年2月に制定されたアメリカ再生・再投資法(ARRA)に基づき政府から7,500万ドルの補助金が授与された。そして2012年9月に"セントラル・ループ・サービス"(Central Loop service)と言う愛称で北部の路線が開通し、続く2015年9月に残る南部の路線が開通した事で系統が再編され、2019年現在まで続く3系統による運行が実施されている。 線路敷設工事中のブロードウェイ橋(2010年撮影) 開業初日の"セントラル・ループ・サービス"(2012年撮影) ティリクム・クロッシング(英語版)は"MAX(英語版)"と線路を共有する
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