開合の区別とは? わかりやすく解説

開合の区別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 06:15 UTC 版)

福岡県豊前方言」の記事における「開合の区別」の解説

南部では、共通語で「oː」のものが「oː」の場合と「uː」の場合二通りある。これは九州全体見られる開合の区別で、かつて連母音au」だったものは「oː」になって共通語同じだが、「ou」「eu」だったものは「uː」になっている。(例)「ゆーじん」(用心)、「いっしゅー」(一升)。

※この「開合の区別」の解説は、「福岡県豊前方言」の解説の一部です。
「開合の区別」を含む「福岡県豊前方言」の記事については、「福岡県豊前方言」の概要を参照ください。


開合の区別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 01:56 UTC 版)

雲伯方言」の記事における「開合の区別」の解説

雲伯方言を含む山陰方言では、鎌倉時代以前の「アウ」の発音変化してアー」という発音になっている日本の他の方言では、「アウ」は「オー」に変化したため、山陰一帯には共通語と同じ意味でも違う発音語・語法が多く存在する鎌倉時代以前の「アウ」は、室町時代には、通常のオー」よりもやや大きく口を開く[ɔː] という発音になった。これを開音という。一方、「オウ」は[oː]と発音されるようになり、合音呼ばれた多く地域では、開音合音区別はしだいなくなり江戸時代にはどちらもオー[oː]」と発音されるようになったが、山陰においては開音は「アー」と発音されるようになって区別残した雲伯方言では長音化せず「ア」となることが多い)。雲伯方言では「にょーば」(女房)「やーな」(ような)のようにこの名残多くの語に残っている。 この「アウアー」の変化により、山陰方言では特殊な活用形みられる五段動詞断定の助動詞「だ」の推量勧誘意志を表す形に、「行こう」「だろう」ではなく「行か(ー)」「だら(ー)」が用いられる。そのため未然形オ段活用語尾はなく、四段活用となる。これは、「行かあ」を例にとると、「いかむ→いかう→いかあ」という変化たどったものと思われるまた、「-アイ」型の形容詞(「高い・甘い」など)の連用形は、「たか(ー)て」「あま(ー)なる」のようにア段活用をするが、これも「高くて」→「たかうて」→「たかあて」と変化したとみられるまた、語尾が「アウ」となる動詞(「買う・会う」など。特に二拍語)が「-て・た」の形になるときは、「かーて」(買って)「かーた」(買った)となるが、「買って」「買ったのような促音便もみられ、隠岐では促音便しかない前者は「かひて→かうて→かあて」のように変化したものとみられる。 なお、「たかくて→たかうて」や「かひて→かうて」の変化ウ音便であり、これは西日本方言特徴である。ただし他の地域では、これらはその後「たかうて→たこーて」「かうて→こーて」のように変化した

※この「開合の区別」の解説は、「雲伯方言」の解説の一部です。
「開合の区別」を含む「雲伯方言」の記事については、「雲伯方言」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「開合の区別」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「開合の区別」の関連用語

開合の区別のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



開合の区別のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの福岡県豊前方言 (改訂履歴)、雲伯方言 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS