里山資本主義
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里山資本主義(さとやましほんしゅぎ)とは、藻谷浩介とNHK広島取材班の共著による著書・造語であり、また両者が提唱する、里山のような身近なところから水や食料・燃料を手に入れ続けられるネットワークを用意しておこうという思想のことである[1]。
- ^ 藻谷浩介氏が新刊「里山資本主義」 - 読売新聞、2013年9月25日(アーカイブ)
- ^ a b 藻谷浩介 NHK広島取材班『里山資本主義 日本経済は『安心の原理』で動く』KADOKAWA(角川oneテーマ21)、20130711。ISBN 9784041105122。
- ^ a b c “マネー資本主義から 里山資本主義の時代へ” (PDF). 藻谷浩介 (2014年6月20日). 2024年5月6日閲覧。
- 1 里山資本主義とは
- 2 里山資本主義の概要
- 3 参考文献
里山資本主義
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「里山資本主義」は藻谷とNHK広島取材班の造語である。2013年7月に発売された『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』が反響を呼び、発売3ヶ月で16万部を突破、作家の佐藤優や歌手の加藤登紀子が推薦し、首都圏だけでなく本の舞台となった中国山地など全国で売れている。2014年の時点で、日本の貿易赤字を悲観している。また、日本は、1人当たりのGDPが世界20位以内の水準であり、失業率も先進国で最低水準であるため、経済成長という刹那的な「マネー資本主義」に走ってはならないとしている。 藻谷が唱える里山資本主義は、「マネー資本主義」の対義語として作られた。「お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを、あらかじめ用意しておこうという実践」である。藻谷は安心のネットワークとお金が地域内を循環するのが「さとやま」であり、これが未来をつくるサブシステムであると述べている。ただし、里山資本主義は、マネー資本主義の否定では決してなく、都会よりも田舎暮らしのほうがいいという単純な話ではないとしている。また、藻谷は「里山資本主義の考え方は、現在のマネー経済だけでなく、日本社会が抱える地域の過疎化、少子化と急激な高齢化という問題を克服する可能性も秘めている」と述べている。 藻谷は「普通に真面目で根気のある人が、手を抜きながら生きていける社会が、里山にはある。里山の暮らし方は世界に通用する」と述べている。
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