運行と現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 02:33 UTC 版)
「長崎電気軌道1050形電車」の記事における「運行と現状」の解説
1976年10月6日に仙台市交通局職員参加のもと運行開始式が行われ、その後一般の営業運転に投入された。冷房装置を装備していないことから、1982年(昭和57年)の1200形登場以降は稼働率が低下し、1990年(平成2年)以降は老朽化により廃車が発生した。 2016年4月現在、1051の一両が在籍する。同車は1985年(昭和60年)に開業70周年記念事業の一環として仙台市電当時の塗色に戻されている。冷房装置がないため通常の営業運転では使用されないが、イベント時などには臨時運行される。方向幕が小さいため系統番号を併記できず、系統板を掲出して表示する。長崎スマートカードにも対応済み。 東北地方が甚大な被害を受けた東日本大震災発生直後の2011年(平成23年)3月24日から4月20日にかけて、この車両がかつて仙台市を走っていたことにちなみ、「がんばれ!!東北号」として東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)被災地支援のための募金箱を設置して運行された。最終的に32万1230円の義援金が寄せられている。 動態保存の維持管理が困難になったため2019年(平成31年)3月30日にさよなら運転を行い、翌31日をもって引退したが、同年4月1日時点では除籍されていない。 2020年(令和2年)2月21日に「パンタグラフと内部の電気部品を除く車体」の部分においての譲渡が発表され、2021年春にリニューアルオープンする埼玉県所沢市の西武園ゆうえんちに譲渡・展示されることが決定。塗装をかつての都電カラーに変更したうえで、2021年(令和3年)5月19日より西武園ゆうえんちのエントランス前にて展示されている。
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