運用停止と再突入とは? わかりやすく解説

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運用停止と再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 10:18 UTC 版)

ROSAT」の記事における「運用停止と再突入」の解説

ROSAT5年間のミッション設計されていたが、故障してミッション終えるまで4年ミッション延長した1999年2月12日最終的に運用停止された。 1990年打ち上げられ時には高度580km、軌道傾斜角53度の軌道周回していた。その後大気抵抗により徐々に高度が下がり、2011年9月には高度270kmにまで低下しており、2011年10月末には大気圏再突入する予想された。2011年9月24日NASAの上大気観測衛星UARS制御不能のまま南太平洋落下して騒動になったが、UARS落下して人に当たる確率は1/3200であったに対してROSAT場合確率は1/2000とより高かったリスク高くなった原因は、X線望遠鏡ミラーしっかりとシールドされているためで、このミラー支持構造用の炭素強化繊維構造再突入時の高熱にも耐えられるため燃え尽きず落下する予想された。予測によれば最大30個の破片燃え残り、その重量は1.6トン達する(UARS場合26個で532kgが燃え残ると予想されていた)。燃え尽きず落下する予想される最大破片X線望遠鏡反射ミラーであり、これはかなり耐熱性有している。運用終了し制御不能な状態のため、正確な落下位置落下時刻予測できない太陽活動影響により大気抵抗日々変動するため、落下前日になってようやく+/-5時間範囲にまで予測絞りこめるレベルとなる。 突入近づくにつれ騒動となり、日本文部科学省突入に関する声明出したほか、上空を通る回数などが求められた。 しかし、上記のような騒動とは対照的にROSAT2011年10月23日午前10時ごろにベンガル湾上空再突入行い当初考えられていたように人間へ当たることもなく被害報告されなかった。現在の衛星再突入時に燃え尽きることが考慮入れられているとされる。 なお、ROSAT再突入時の破片落下で、人に当たらなくても衝撃による巻き添え食らった家屋などに多大な被害与えるのではないか隕石落下SF映画イメージして恐れた人たちもいたが、質量小さいほど落下中の空気抵抗大きく減速されるため、ROSATデブリ場合でも地上へ落下速度最大で約450km/hと予想されていた。

※この「運用停止と再突入」の解説は、「ROSAT」の解説の一部です。
「運用停止と再突入」を含む「ROSAT」の記事については、「ROSAT」の概要を参照ください。

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