運用・開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 02:01 UTC 版)
「P-800 (ミサイル)」の記事における「運用・開発」の解説
水上発射型はプロジェクト1234(ナヌチュカIII型)ミサイル艇「ナカト」を改造して搭載され、各種テストが行われた。水中発射型は1986年から1992年にかけてプロジェクト670M(チャーリーII型)原子力潜水艦K-452「ベールクト」を改造し、SM-403VLS(1基の発射筒に3発収納可能、発射筒8基を装備)を搭載して試験が行われた。航空機からの運用も可能であり、Su-27戦闘機の各種発展型や、Su-57戦闘機、Tu-22M爆撃機などが、このミサイルを搭載できる。テストは1998年頃には一通り終え、同年に制式採用された。機械製造科学生産連合では2016年より本ミサイルの近代化を開始している。 このミサイルを搭載している現役艦艇はヤーセン型原子力潜水艦、インドネシア海軍のファン・スペイク級フリゲートの近代化改修型のみとなっている。インド海軍のタルワー級フリゲートは改良型のブラモスを搭載しているためP-800は採用されていない。予定では現在近代化改修が予定されているキーロフ級ロケット巡洋艦の3、4番艦、ウダロイ級大型対潜艦が改修の際に搭載されることになっている。さらに建造、試験中のアドミラル・ゴルシコフ級フリゲート、アドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲート、ステレグシュチイ級フリゲート(20385計画艦のみ)などが搭載を予定している。 地上発射型はバスチオンPがMZKT-7930 8輪トラックに、バスチオンSがサイロに搭載、格納される。 バスチオンPはロシアの他にベトナム、シリアが採用を決定している ロシア連邦軍は、実効支配下の係争地を含む本国において、バスチオンを択捉島(南隣の国後島にはバル地対艦ミサイル)に配備している。国外駐留部隊では、シリア内戦への介入で設置したタルトゥース基地に配備されている
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