地方銀行とポスト三オン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:35 UTC 版)
「勘定系システム」の記事における「地方銀行とポスト三オン」の解説
地方銀行では都市銀行のように強力なシステム部門を持たないため、第三次オンラインシステムの運用コストの負担感、法令順守やウェブ対応を含む新規開発負担、更には国産ベンダーのメインフレームからの撤退基調などから、ベンダーや他銀行と提携し、共同センターなどで共同運用する、開発や運用をアウトソーシングする、共同開発したパッケージに移行する、などの動きが強まっている。 これらの動きは、地方銀行が個別にシステム部門を抱えてエンジニアのレベルを維持するよりも、ベンダーの支援を受け、ベンダーに対しシステムの使用料金を支払う形にすることで固定費の実質的な削減と、外部の専門家集団による新技術導入や品質向上を目指したものである。しかしこれらのパッケージ化やアウトソーシング化は、地方銀行のシステム開発力や企画能力を減退させ経営の自由度を低下させる側面もあり、また提携銀行間の設計・運用の合意に失敗する、ベンダーのパッケージ開発の大幅な遅延や失敗により銀行が大きな損害を受けるケースも発生している。
※この「地方銀行とポスト三オン」の解説は、「勘定系システム」の解説の一部です。
「地方銀行とポスト三オン」を含む「勘定系システム」の記事については、「勘定系システム」の概要を参照ください。
- 地方銀行とポスト三オンのページへのリンク