運用の終了と保存
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 20:08 UTC 版)
「上田温泉電軌デナ200形電車」の記事における「運用の終了と保存」の解説
1986年10月1日の別所線の1,500V昇圧の前日に運用を退いた。上田発の最終電車である21時25分発の別所温泉駅行きにモハ5251-モハ5252の2両編成が充当され、上田駅での式典のあと満員の乗客を乗せて、22時07分に別所温泉駅の1番ホームに到着。22時30分頃にモハ5251-モハ5252は別所温泉駅の留置線(その後保存された位置)に自力回送され、パンタグラフを降ろしそのまま静態保存された。またモハ5253は上田駅に留置された。その後モハ5253は上田駅の高架化工事のため中塩田駅の留置線に回送され放置されていたが、2005年9月20日に長野計器が引き取り、復元のうえで静態保存。長野計器丸窓電車資料館(上田市御岳堂2480番地)として公開されている。 別所温泉駅に停車する現役最後の日のモハ5251とモハ5252(1986年9月30日) さくら国際高等学校のモハ5251(右) 別所温泉駅構内に留置されているモハ5252 長野計器丸窓電車資料館のモハ5253 モハ5251・モハ5252は当初、別所温泉駅で電車博物館として車内を一般公開していたが、その後はイベント時などに限って公開されていた。2両とも老朽化が進んだことから、モハ5252は塗装や補修を行ったうえで資料館として整備する一方で、モハ5251は解体処分する方針であることが明らかとなった。しかし、解体作業着手以前に希望者が現れれば無償で譲渡すると発表された。これを受けて全国から19件の応募があり、上田電鉄が審査を行った結果、地元上田市のさくら国際高等学校に譲渡され保存活用されることとなり、2011年4月16日未明に同校敷地内に搬入された。 その他、上田市マルチメディア情報センターの運営する「モハ5250丸窓電車 ~上田丸子電鉄の軌跡~」では、当時の貴重な資料などが公開されている。
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