連合軍その他での運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:54 UTC 版)
「M3 75mm対戦車自走砲」の記事における「連合軍その他での運用」の解説
M3 GMCは“暫定的装備”とされていたこともあり、連合国軍への供与数は少数に留まっている。 1943年初期、約170両のM3 GMCがイギリス陸軍に提供された。イギリス軍はこれらの車輌を自走砲の一種とし、司令部付きの装甲車や戦車部隊の兵力に採用した。イギリスの命名法ではこれらの車輌は「75mm SP,オートカー(75mm SP,AutoCar)」とされており、チュニジアやイタリアの作戦に投入された。フランス陸軍(自由フランス軍)は、M10 GMCの配備前に訓練部隊でM3 GMCを用いている。 また、第二次世界大戦中、1942年-1945年まで日本軍の支配下にあったフィリピンでは、ゲリラ戦によって日本軍への抵抗を続けた“ユサッフェ・ゲリラ”が、日本軍に鹵獲された車両を再度奪取して使用している。 戦後もM3 GMCは1945年-1960年代の戦後期にかけて、フィリピン軍やフィリピン警察軍に用いられた。フクバラハップの反乱では地方自治組織の兵力がフク反乱組織に対して投入した。朝鮮戦争ではPEFTOK(韓国派遣フィリピン軍)が用いた。 テニアンで支援砲撃を行っているアメリカ海兵隊第2海兵師団特別兵器中隊のM3 GMC1944年7月30日撮影 イギリス王立竜騎兵部隊所属のM3 GMC1944年5月撮影 イタリアで間接射撃による火力支援を行っているイギリス軍所属のM3 GMC1945年2月18日撮影
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