軽石の用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:42 UTC 版)
海底火山から噴出されて海岸に漂着した軽石は、海水の塩分やその他不明な成分を含むため、用途や有害物質などの観点からそのままでは使えない。 研磨 切り出して小判型に加工したものが、踵の角質化した皮膚をこそげ落とすために使われる。 床やトイレなどの清掃 ローマ時代には歯磨き粉として使用された。 園芸・農業 多孔質のため保水性が良いので園芸用土、土壌改良剤として使われる。代表的なものが栃木県鹿沼市から産出し盆栽等に使われる鹿沼土である。 建設 工業用途としては、軽量コンクリートの骨材として用いられる。古代ローマ時代に用いられたローマン・コンクリートも軽石を骨材に用いていた。断熱性があることから、断熱材としても使用された。混和材料 衣類 軽石と共に洗うことでストーンウォッシュというダメージ加工が行われる。毛玉とり 医療 漢方薬として、海浮石、水花、水泡石などと呼ばれた。効能として清肺、去痰、利尿など出典によって様々な効能が記されている。西洋医学では、18世紀半ばに漢方薬の影響を受けてハーブや薬用鉱物と共に摂取し、胆嚢がん、泌尿器疾患、咳止め、不安障害などの治療に使用された。古代ギリシャ史の考古学者Paul Faure(ドイツ語版)は、皮膚潰瘍、酒酔いなどの治療に使用されたと述べている。 地質 地層の年代を調べる鍵層として利用される火山関連物の層テフラに含まれる。 その他 産毛などの脱毛、または陰毛を切るのに毛切石という2枚の薄い軽石を使用した。ペン先の研ぎ。羊皮紙の手触りを良くするための処理・字を消して再利用(再生羊皮紙パリンプセスト)するのに使用された。砂糖の固化防止添加剤、木工製品の目止め。濾過助剤
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