車体・機器の改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 04:35 UTC 版)
「京阪260型電車」の記事における「車体・機器の改造」の解説
製造当初、260型の機器類は全て流用元の200型のものを使用していたが、1次車から3次車(261 - 279)の制御装置や制動装置に関しては1965年に大津線の機器統一を図るため、制御装置がそれまでの電空カム軸制御方式から電動カム軸制御方式に、制動装置が発電ブレーキ併用空気ブレーキから発電ブレーキ併用非常直通ブレーキ(SME)に変更された。その後製造された4次車(280 - 286)に関しては製造当初からこの仕様であった。 1970年8月には大津線の集電装置がポールからパンタグラフに変更され、260型にもポールに代わり東洋電機製造製のPT-4303A形パンタグラフが1台設置された。それに併せて運転台側の先頭窓が2段式になったほか、大津線の全列車が2両編成になったことにより261 - 269が片運転台化された。また、同年には267の台車がMCB-2X形に交換された。 1979年から1981年にかけて281 - 286は500型に改造されたが、その際に捻出したボールドウィン製台車(BW形)は261 - 266へ転用された。これにより、京阪電気鉄道創業時から使用されていた27E-1形台車を使用する旅客用車両は消滅した。 後述する1981年の方向転換後、両運転台で残っていた270 - 273も翌1982年に片運転台に改造され、全車とも2両固定編成で運行されるようになった。そのため、連結面の連結器が棒連結器に改造された。また同年以降は261 - 270に対して前照灯の改造(1灯→2灯)、正面運転台窓枠のHゴム化、貫通幌の撤去、貫通扉下部の通風口の設置などの工事が施された。
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