路線と観光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/28 14:10 UTC 版)
この鉄道は夏に多くの観光客を惹きつけている。アラスカ鉄道の客車はモノクラス(等級が分かれていない)であり、どの乗客でも利用できるドームカーを備えている。車両に備えられた大きな窓とドームにより、アラスカの景色のすばらしい展望が得られる。アラスカ鉄道は2005年から、いくらかの追加費用を支払った旅客に対して豪華な座席と食事を提供するゴールドスター・サービスを開始している。主要な観光会社が所有する車両もあり、アラスカ鉄道所有の車両に連結されて、アラスカ鉄道での旅行が多くの観光パッケージに組み込まれている。 デナリ・スター (Denali Star) アンカレッジからフェアバンクスへ片道12時間を掛けて走る列車。途中タルキートナ (Talkeetna) とデナリ国立公園に停車し、そこから様々なフライトやバスツアーを利用できる。行程は356マイルしかないが、山や峡谷を通り抜けるために曲がりくねった線路を走り、最高速度が59マイル毎時に過ぎず、しばしば30マイル毎時以下に落とすため、12時間も掛かる。 コースタル・クラシック (Coastal Classic) アンカレッジからクック湾に沿って走り、南へ曲がってキーナイ半島へ入ってスワードへと結ぶ。山を越えるスイッチバックを含んだ曲がりくねった線路により、114マイルに4時間半の時間が掛かる。 グレーシャー・ディスカバリー (Glacier Discovery) アンカレッジからホイッティア (Whittier, Alaska Whittier) への2時間の行程の列車。ホイッティアでしばらく停車し、夜にアンカレッジに戻る。 ハリケーン・ターン (Hurricane Turn) タルキートナとハリケーン・エリアの間に住んでいる人たちのための列車である。この地域には道路が無く、住民はこの列車に食料やその他の物資の供給を頼っている。アメリカにおいてフラッグ・ストップが行われている数少ない鉄道であり、白い旗を振ることで線路沿いのどこからでもハリケーン・ターンに乗車することができる。 オーロラ (Aurora) 冬期にアンカレッジとフェアバンクスの間に週末に運行される。北行が土曜日、南行が日曜日である。
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