路線と駅の概況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/29 03:20 UTC 版)
1934年(昭和9年)4月の時刻表によれば、岩井温泉と岩美駅との間は片道所要時間14分で、朝4時台から夜0時台まで、一日16往復運行していた。片道の運賃は15銭である。 開業当初は片運転台式(単端式気動車)の車両「ジハ」を使っていたので、岩美駅と岩井温泉駅には転車台があった。のちに洪水で線路を喪失したり、片運転台式の車両を使わなくなったため、配線に変更があったと考えられている。 岩井温泉と岩美のあいだには列車交換できる施設はなく、全線単線だった。両駅の中間で蒲生川を渡る橋があるが、その右岸に恩志駅があった。このほか、岩井と恩志の間にある坂上(さかげ)集落では、住民の求めにより臨時停車・客扱いをすることがあった[要出典]。恩志と岩美駅との間では道路と並走していたが、1939年(昭和14年)当時の乗車記によれば、途中で後発のバスに追い抜かされるような速度だったという。 国鉄とは岩美駅経由で連帯運輸を行っており、東京駅、山手線各駅や東海道本線主要駅をはじめ、全国で切符を買うこともできた。
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