質量の概念とは? わかりやすく解説

質量の概念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 20:40 UTC 版)

質量」の記事における「質量の概念」の解説

より正確な記述後述することにして、「質量の概念」や「質量重量重さ)の違い」について概略述べる。 バケツコップを注ぐと、注いだ分だけバケツコップ重さが増す。このことは、容器変えても同様であり、水の量(体積に応じて水の重さが変わることが分かるまた、同じ容器ではなく水銀などを入れると、同じ大きさ容器かつ同じ体積であるにもかかわらず入れた物質によって「重さ」が異なることが分かるこのように物の重さその物種類と量によって異なり逆に同じ重さであっても異な種類と量の物を用意することができる。このことから、様々な物体共通する物体重さ支配する量が存在する期待できる後述するように、このような役割を果たす物体固有の量が、質量である。 物を支える際に感じる「重さ」以外にも、物を動かしたときにもその物体の「重さ」を感じることができる。台車荷物載せて運ぶ際、台車動かし始めるときや動いている台車止めるとき、たとえ同じ速さ台車動いていたとしても(あるいは動いていなかったとしても)、台車載せた積荷の量によって感じ手応え異なる。このように物体動かし難さとしての重さ」が存在し、それは物体種類と量によって異なるため、先ほど場合同様に物体ある種の「質量」を持っている考えられる物体支える際に感じる「重さ」は、その物体を支えるものがなければ物体落ちていってしまうので、物の落下する性質関係する物体落下しようとする力を重力呼び、これに関係する質量重力質量と呼ぶ。重力質量大きさ天秤用いて測ることができる。同じ重力質量を持つ物体同士重さ等しいので、天秤載せる互いに釣り合う。基準となる物体用意することで、基準対する比として重力質量定まる物体を動かす際に感じる「重さ」は、静止している物体静止し続け、ある速さ運動する物体は同じ速さ運動し続けようとする性質、すなわち物体慣性関係する。これに関連する質量慣性質量と呼ぶ。慣性質量は、たとえばハンマー投げのように物体円運動させたときに感じ手応えによって知ることができる。慣性質量異な物体同じよう円運動させたとき、慣性質量大きいほど円運動維持するのに必要な力は大きくなる経験的に慣性質量大きな物体重力質量大きい、つまり「地球の重力引っ張られて重い」(持ち上げにくい)と感じられる物ほど、「無重力状態でも動かしにくい」ことが知られている。この事実から、慣性質量と重力質量違いに因われることなく物体重さ感じることができる。この慣性質量と重力質量関係性直接的に示すものが落体の法則である。落体の法則によれば自由落下する物体運動は、物体重力質量に依らず同じであり、このことから重力質量と慣性質量等価であることが導かれる重力質量と慣性質量等価性から、両者区別することなく、単に質量と呼ぶことができる。この現象は、基本的に一般相対性理論等価原理によって説明される

※この「質量の概念」の解説は、「質量」の解説の一部です。
「質量の概念」を含む「質量」の記事については、「質量」の概要を参照ください。

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