質量の減少と惑星への影響とは? わかりやすく解説

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質量の減少と惑星への影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 07:09 UTC 版)

太陽質量」の記事における「質量の減少と惑星への影響」の解説

太陽中心部起こっている核融合莫大な熱エネルギー生み出しているが、このとき対応するだけの質量失われている。 さらに太陽表面では太陽大気太陽風として飛び出していく。 これらにより太陽質量一定ではなく時間とともに減少していく。 推計では太陽質量減少のうち 7 割ほどが電磁波としての放射対応し残りのほとんどが太陽風よるものである。 また正体不明暗黒物質の候補のひとつであり、その存在予測されているアクシオンが、質量減少少なからず寄与する可能性があるとされる全体失われる質量は 1 秒あたり 600 t 弱と見積もられている。 太陽質量十分に大きいため、これは1年換算して太陽質量がおよそ 10分の 1 減ずるだけであるが、長期的に天体動き無視できない変化もたらす太陽質量減少は、同じだけの太陽からの重力減少意味するので、惑星軌道太陽質量反比例して大きくなり、公転周期太陽質量2 乗反比例して長くなる計算上、地球軌道はこれによって 100 年1.5 m ほど増大する一方公転周期のずれによる天体位置のずれは公転ごとに積算しいくためわずかなずれであっても非常に長い時間には目に見えるずれとして現れることになる。 さらに長期間考えると、太陽質量減少惑星運命ともかかわってくる。 太陽赤色巨星となると太陽半径は最も拡大したときで現在の地球軌道1.2 倍になる。 一方で減少する質量割合急増して惑星大幅に太陽から離れた軌道追いやられる水星金星太陽飲み込まれ中心へと落下していくものの、はたして地球がその運命避けることができるかどうかについては議論続いている。

※この「質量の減少と惑星への影響」の解説は、「太陽質量」の解説の一部です。
「質量の減少と惑星への影響」を含む「太陽質量」の記事については、「太陽質量」の概要を参照ください。

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