資格とソーシャルワーカーの組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 16:34 UTC 版)
「ソーシャルワーク」の記事における「資格とソーシャルワーカーの組織」の解説
ソーシャルワークは、すべての国家・思想・権力・組織などから独立し、民間でボランタリーな活動であり、また学問を基礎とする実践であることから、特定の国や組織の認定をもって資格とすることはできない。 現在、国際ソーシャルワーカー連盟(International Federation of Social Workers、通称:IFSW)に各国のソーシャルワーカー団体が加盟し、連盟が規定するソーシャルワークの定義(Global Definition of the Social Work Profession)を承認していることから、「グローバル定義の承認」と「倫理綱領の遵守」をもってソーシャルワーカーとすることが共通の認識となっている。 日本では現在、いくつかのソーシャルワーク関連の団体が存在している。そのうちの4団体(日本ソーシャルワーカー協会、日本社会福祉士会、日本精神保健福祉士協会、日本医療ソーシャルワーカー協会)が日本ソーシャルワーカー連盟を通じて、IFSWに加盟し、グローバル定義を承認し倫理綱領を遵守する専門職団体として活動している。ソーシャルワーカーカーの資格を定める市民が社会福祉サービスを利用する主体となるときは、その人にとって最良の利益を守るようなアドボカシーの観点が重要であり、このような視点を持つ専門職の存在が必要となる。また社会福祉士養成施設、精神保健福祉士養成施設、社会福祉学部などの社会福祉教育を行っている大学や専門学校が結成した結成されている日本ソーシャルワーク教育学校連盟もある。 米国においてソーシャルワーカーになるには、ソーシャルワーカー教育委員会(英語版) (CSWE) 認定の教育機関にて学位を取得しなければならない。基本的には修士号(Master of Social Work)の取得が必要とされる。 英国イングランドでは、ソーシャルワーカーは保健ケア資格委員会(英語版)(HCPC)が所管しており、有資格者数は88,981人となっている。。 日本の福祉制度を中心的に支える国家資格として社会福祉士や精神保健福祉士があるが、これらの有資格者の組織も、IFSWの定義等の受け入れを表明している。 今後、多くのソーシャルワーク団体が連携して、国内外の人権問題、社会や個人の課題・問題に取り組むことが期待される。
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