警察の初動対応への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 02:40 UTC 版)
「ロブ小学校銃乱射事件」の記事における「警察の初動対応への批判」の解説
本事件は警官隊が現場に到着してから容疑者が射殺されるまでにおよそ1時間以上を要しており、警察の初動対応の遅れが批判されている。現場指揮官は容疑者からの発砲が散発的なものであったため、容疑者が一人で立てこもっており生存者は既にいないと判断したが、前述の通り教室内にはまだ生存者が複数おり、911通報が繰り返し行われていた。この対応について警察側は5月28日の会見で「間違った判断だった」、「可能な限り早急に突入すべきだった」と対応の誤りを認めた。 その後、7月2日にユヴァルデ学区(英語版)警察署長のピート・アレドンド(Pedro "Pete" Arredondo)は初動対応への批判を受けユバルデ市議会を辞任した。ピート・アレドンドは「これがユバルデにとって最良の決断だと思う」とコメントしている。 なお、ユバルデ警察署は独自のSWATチームを保有しており、事件の2年前にはSNSにおいて、SWATチームがスクールシューティングに対処するための訓練を実施している事を明らかにしていた。人口1万6000人のユバルデでは、2021年から2022年までの町予算1150万ドルの予算のうち、440万ドル(約38%)を警察予算に充てているが『事件当日にユバルデSWATチームがどこで何をしていたのか?』について、住民から疑問が上がっている。また、ユバルデ警察が犯人の制圧ではなく、子供を守ろうとした保護者を拘束し手錠を打っていた事についても批判の声が上がっている。 7月12日、地元紙のAustin American-Statesman(英語版)(オースティン・アメリカン・ステイツマン)紙により、事件当日の77分間に及ぶユバルデ小学校の監視カメラ映像が公開された。公開された映像には現場に到着した警官隊が防弾シールドやライフルで武装していながら、1時間以上に渡ってほぼ廊下で待機している状態が映し出されており、改めて警察の初動対応が批判された。なお、地元紙に対しても遺族らが目にする前に映像を独断で公開したことに関して批判が相次いでいる。
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