記述的アプローチにおける方法論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 04:58 UTC 版)
「会計学」の記事における「記述的アプローチにおける方法論」の解説
会計研究のうち、記述的アプローチの方法論は、主にアーカイバル研究、実験的研究、分析的研究に区分されている。その他にも、サーベイ研究やフィールドワーク研究等の方法論も存在する。なお、記述的アプローチとは、「あるべき」会計を考察する規範的アプローチとは対照的に、現実の会計現象に着目し、それがどのように成り立っているかを、科学的手法によって解明するアプローチである。記述的アプローチは反証可能性を有しており、客観性も高いため、優れた研究アプローチであると言えるが、その反面、科学的手法が適用できる状況にあるものしか検討対象にできないというデメリットも存在する(たとえば、新たな会計基準が未適用である段階においては、当然ながらその基準の適用後のデータを入手することができないため、それを実証的アプローチで現行基準と比較することは不可能である)。 アーカイバル研究実証研究のように大量の会計データを集め、計量経済学的手法を用いて仮説検定を行う定量的研究。ナラティブ・データの内容分析等も含まれる。 実験的研究実験経済学あるいは行動科学の手法を会計学の領域に応用して実験を行う研究。因果関係を特定するために変数のコントロールが可能である。 分析的研究数式を用いて構築されたモデルに基づいて、自らが示したい命題を証明していくスタイルを取る研究。主に経済理論が基礎となる。海外ではアーカイバル研究と並ぶ主流な研究手法であるが、日本ではアーカイバル研究の方が圧倒的に多い。 サーベイ研究郵便・電話・電子メール・インターネット・対面インタビュー等を利用して実施する研究。意見・好み・信条といった他の方法では用意に収集できない事実情報を見出すために、人々がどのようなことを考えているのかを知りたい場合に適している。 フィールドワーク研究現場でインタビューやアンケート調査、資料調達などを行うことによって、研究対象を直接観察する定性的研究。
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