記述目録法と主題目録法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 23:43 UTC 版)
「資料組織論」の記事における「記述目録法と主題目録法」の解説
資料とデータは1対1の物であるが、そのデータの作成方法は大きく2つに分かれる。 記述目録法は、単純にその資料についてのデータを記録する方法である。その内容は、タイトル(サブタイトルや並列タイトルなども含む)、責任表示(著、編など)、版刷、出版者、出版地、出版年、ページ数、大きさ、シリーズ、注記、ISBN及びISSNといったものが挙げられる。 主題目録法は、記述目録法で使用するデータに加え、その資料の内容にまで踏み込み、主題やテーマについても記録する方法である。ここでいう「主題」には件名と分類の2種がある。 件名は言葉で表され、主題を表す言葉、もしくは主題に案内するための参照語が目録に記入される。当然ながら、件名も分類管理されるので、場当たり的に件名語を決定するわけではない。 分類は主に数字で表され、資料を管理している場所(図書館など)で定められた分類法に則ってつけられた分類が目録に記入される。 記述目録は知っている資料の検索には便利だが、内容が判らないので「こういう本が欲しい」という要求には応えがたい。一方、主題目録は利用者の検索には便利だが、件名や分類の正しい知識がないとうまく検索できない。
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