記述理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 03:17 UTC 版)
「バートランド・ラッセル」の記事における「記述理論」の解説
記述理論(Theory of Description)は指示対象が存在しない「現代のフランス王」や「ペガサス」といった語句を解釈する際に、フレーゲのようにそのような語句を含んだ文を無意味としたり、それら非存在者の指示対象としてなんらかの概念の「存在」を仮定することなしに、解釈を可能とするためにラッセルが発見した手法である。1905年の『表示について』で初めて発表された。 記述理論とは、以下のような手法である。 「現代のフランスの王ははげである」 という文章の意味を考える場合、この文を、 「あるものが存在し、そのものは一つであり、フランスの王であり、かつはげである」 と翻訳する。すると、実在しない「現代のフランスの王」が示す指示対象として存在者をなんら仮定することなく有意味に文を解釈でき、その真偽を確定できる。
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